僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

祝 1周年

今日も静かにアル症さんと肝硬変さんと3人4脚、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、能天気・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


おかげさまをもちまして、このブログも一時閉鎖してましたが、断酒ブログとして復活してちょうど1年経ちました。

今年1月から2月にかけての入院中、
ならびに先々週の上海旅行中以外は、
毎日、欠かさずにアップすることができました。

まずは継続することに意義ありということで、自分を褒めます。

これまでを振り返ってみると、飲酒以外に継続性を保った行動ってあまりないんですよ、こいつは。


特にいかんのは仕事上の継続性の乏しさです。

研究の世界では、やはりこの道何年、というのがまずは称賛されるんですね。

僕の場合、40歳を境目に大きく研究の関心の方向を変えてしまいました。

もちろん、僕の中では極めて必然的な推移であり、後悔はしていません。

しかし、あまり褒められたことではなさそうなんですね。


職場ですが、一度、解雇されかかりましたが、よく踏みとどまりました。

最もその踏みとどまりが僕の精神構造にいろいろな影を落としたのは間違いありません。
僕の一度目の社会的死ともいうべき十数年前のあの事態については、いまだ総括できていません。

多分、客観的な振り返りは無理です。

僕自身の記憶もパニックとトラウマの中で埋もれてしまっていますし、
関係者の行方も分かりません。
何人かはすでに鬼籍に入られています。

ま、しかし、何とか今の職場で定年まで勤めることになりそうです。


音楽活動は継続できたほうでしょうね。
でもこちらも、何度かの一時的な中断があります。
特にジャズの演奏に当たっては、一緒にプレイする相手の考え方や感じ方が違う場合、どうしようもないこともあるんですね。
今のバンドメンバーとは、向こうから僕が切られない限り、続けていくことでしょう。


僕にとって断酒ブログを継続することは、断酒会への参加とおそらくは同じ意味を持っていると思います。

多くの人たちの失敗談を読み、共感し、そして多くの人たちの立ち直りの過程を読み、これもまた共感させてもらえる。

もしかすると僕のブログを読んで、共感してくれている人がいるかもしれません。

一見すると、僕たちアル症者は、自らを社会から隔絶させるべき孤立した存在ととらえがちですが、
断酒ブログを投稿し仲間たちの投稿を読むことによって自分たちが一人ではないことを確認できます。

もちろん、電脳空間でのつながりですから、フェイス・トゥ・フェイスのつながりとはまた異なる面も持つでしょう。

でも、メディアや手段は何であれ、一人ではないという実感は、生き続けるための大きな励みになります。

僕はブログの公開を通して、新たな社会関係をゲットし、断酒ライフ継続のための大きなインセンティブをもらっています。

昨日投稿しました、僕自身のオリジナルの"One Note Samba"、もちろんまだまだ未完成ですが、
自分自身でしっかりと感じられたことを大事にしたいという、僕の生きざまの表現にもなると思います。

断酒ライフはすでに400日以上、経過しました。断酒ブログも1年を達成しました。

500日、1000日、2000日、そして2年、3年、5年と継続していきたいものです。


というわけで
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。