僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

朝から宴会

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ドルトムントからカッセルに移動しました、ドイツを飛び回る?アル症・肝硬変男、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、誤解を招くよ・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

昨日のミュンスターの彫刻プロジェクトが10年に一度、
そして今日と明日の調査対象、ドキュメンタが5年に1度、
今年はアート・ファンにとって、ミラクル・イヤーです。

写真は、様々な方向の矢印が交錯することで、現代美術の多様な可能性を表現した(と思われる)、
今年のドキュメンタのビジュアル・アプリケーションの一つです。

ドキュメンタ、現代美術におけるオリンピックだと思っていただければいいかと思います。
世界中のアーティストのみならず、キュレーターや批評家、そしてプロデューサーも、
ドキュメンタへの参加を目指してしのぎを削ります。

僕も、学生の頃から憧れていたアート・シーンの現場に立つことができ、人生の大きな節目を感じました。
明日も足を棒にして作品を見て回ります。

さて本日の移動ですが、
昨日、宿泊したドルトムントから、快速電車でここ、カッセルに来ました。

快速列車ですので、車内には少しばかりくだけた雰囲気が広がります。

僕はドルトムントから途中のハンメまで、4人掛けの席に一人で座っていたのですが、
ハンメから突然、妙齢の女性の集団が乗り込んできて、僕の席の周りと隣のボックスを占めました。

そして彼女たち、列車が走り出すやいなや、持ち込んだシャンパンで突然、宴会を始めたのです。

一緒の席になってしまったよしみ、ちょっとばっかし騒ぐから許してや、とばかりに、東洋のお兄さん、あんたも一杯どうやと勧められたどうしよう、
と、いらん心配をしてしまいました。
もちろん、酒を勧められることはなかったのですが、
まさか朝から酒の匂いを嗅ぐとは思いもしませんでした。

当然のことながら、欲しいという気持ちは全くありませんでした。

しかしドキュメンタを楽しみながらカッセルの街の中を歩いていると、
今日は金曜日ということもあり、
街角のテラスで早めのワインやビールを楽しんでいる人も少なくありませんでした。
さすがに夕刻が近づくと、いいなぁ、くらいは思いましたが、
いつものように、僕たちの前に必ずや待っているその先の地獄について考え、飲むことはありませんでした。

断酒者にとってヨーロッパは案外、住みにくい場所かもしれません。
ちなみにアメリカは、ニューオリンズ以外では、戸外での飲酒は条例で禁止されているそうです。
ヨーロッパの街並みを散策することは、僕たち、芸術学に関わるものにとっては権利で義務であるとともに、
断酒者にとっては、修行の一環かもしれません。

明日も修行を続けます。

なので
みなさんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。