僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

恨の民族

気持ちよい秋晴れの下、アル症・肝硬変は大丈夫ですが、まだ手術明けののどが痛いです、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、悲しい民俗誌・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


さて昨日は、北朝鮮の最近の暴走から話を起こして、
我が韓民族は、この世界から滅亡してもよいという暴論を展開しました。

極論にして暴論ですが、ふざけているつもりはありません。
特にアル症との関連から言えば、アル症に陥りやすい我が韓民族、滅亡しないにしても、民族としての自覚は必要だと思っています。

さてさらに今日は、僕たち韓民族、および朝鮮民族が、恨(ハン)の精神をベースに行動していることについて、
主観的極論を展開しましょう。

最近、首都ソウルのみならず、日本にも近い第二の都市、プサンにも、慰安婦問題を象徴する少女像が設置された件、報道されています。

しかもプサンの少女像、日本領事館のそばに設置されているのみならず、プサンのバスにも乗車しているそうです。

この報道を目にした大半の日本人は、
従軍慰安婦問題は、日本政府が正式に謝罪し、そして多額の経済援助を行うということで決着がついたのではないか、と感じていると思います。

ところが韓民族朝鮮民族の立場に立ちますと、
まだ決着はついていません。

むしろ、政治的な決着、政府による謝罪と経済援助の確約と実行、では、謝罪を謝罪以外のものにすり替えている、という感想しか持たないのです。

従軍慰安婦問題を韓民族朝鮮民族が許すことは、まずありえません。
多額の経済援助という解決は、謝罪の気持ちをごまかし、韓民族朝鮮民族の気持ちを逆なでするものでしかないのです。
たとえ、国際政治の場における解決としてもっとも適切な方法であるとしても。

なぜわが民族は、いつまでも許さないのでしょうか。

それは、根本的に心の問題だからなのです。
心の問題の謝罪は、心を表すことしかありません。

そしてそれは、極端なパフォーマンスでしか実現しません。

例えば、歴代の総理大臣が、就任のたびに韓国を訪れ、韓国民の前で土下座をして涙を流しながら謝罪するとか。

あるいはとても書きにくいのですが、天皇陛下自らが謝罪をされるとか。

場合によっては、老若男女を問わず、全ての日本国民が謝罪の意を表すとか。

わが民族は、僕自身も自覚していますが、そう簡単には恨(ハン)を忘れません。
むしろ時間の経過とともに、恨は強まっていきます。

心の問題として許せないからです。

時に韓民族朝鮮民族は、恨の気持ちをばねにしてポジティブな成長も成し遂げてきました。
しかし同時に、恨の気持ちは、相手が自らを全否定するまでは、決して消えることはないのです。

同じ、儒教精神と、さらに仏教精神に学んだはずの韓民族と日本人、
何が違うんでしょうね。

一つヒントになりそうなのは、
朝鮮半島においては、悲しみの気持ちは思い切り表に出して表現してよい、
いやむしろ、本当に悲しく、悔しいのであれば、胸をかきむしり、泣き叫ぶべきであると考えている点でしょうね。

日本では、過度の感情の表出は、好まれません。

しかし韓民族朝鮮民族は、まさにアイゴーと叫びながら歴史を刻んできたのです。

そしてこの恨の精神、残念ながら僕の中にもしっかりと息づいています。

あまりにも酷い内容ですので、ここでは全く明らかにできませんが、
僕は一人の人物に対して、生涯消すことのない恨の感情をもっています。

人懐っこい彼は、僕との和解を図ろうとしましたが、僕は決して許しませんでしたし、許すことも絶対にありません。
客観的に語れば、彼と僕の間に何のトラブルも生じていません。
したがって彼は、僕が何を怒っているのかすらわからないまま、一生を終えることになります。

しかし僕は絶対に彼を許すことはできないのです。

そして僕たち韓民族朝鮮民族がアル症に陥りやすいのは、この恨の感情を中心に置く、僕たち独自の精神構造にも理由がありそうです。

僕たちは、決して健康的な飲み方ではなく、むしろ最低の飲酒法ですが、自らの内部の恨を確かめ、確固たるものにするために、酒をあおるのです。

恨の感情は、まったくもってネガティブな意味と効用しか持ちえません。
僕たち、韓民族朝鮮民族は、このことを自覚すべきかもしれません。

しかし僕たちの精神の最も根っこの部分に、恨の感情がある、このことはそう簡単には否定できません。

可能な限り多くの同胞が、さまざまな経験を通して、国際的な感覚や感情に触れてほしいと思います。

今日も暗く重たい内容でごめんなさい。

でも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。