僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

中島らも

手術の後遺症でまだのどが痛いっす、でも元気なアル症・肝硬変じじぃ、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、読書感想文・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。




コピーライター、小説家、俳優、ミュージシャン、そしてアルコール依存症者。

アルコール依存症者の平均寿命通りに、52歳で亡くなってます。


僕はらもさんについては、若いころにパンクロックをはじめとするぶっ飛んだ音楽にはまっていた関係もあって、
一番過激な頃の「宝島」に掲載されていた、「啓蒙かまぼこ新聞」しか知りませんでした。

しかし、自身もアル症者となってからは、このアル症の天才アーティストに徐々に関心をもち始めました。

まだ、全著作を読めたわけではありません。

というよりも、まだかじり読みを始めたくらいです。

でもらもさんの小説にアル中が登場するときの描写は、
まさに当事者なればこそ書ける、リアリティーにあふれています。

例えば、彼の最初の長編小説といわれている、「ガダラの豚」には、アル症の文化人類学者が登場しますが、
彼の行動原理は一つ一つ、かつての僕たちの心理と見事に重なります。

おそらく、アル中を客観的に観察するだけではとてもではないけれど、到達できない描写技能だと思います。

もちろんだからといって、アル中の文芸作家を称賛するわけではないですけどね。

特に中島らもは、直接の死因はアル症ではないにしても、
階段からの転落死ということですから、ホンマに不細工な死に方をしてしまいました。

ちょっと冷たい言い方をすれば、アル症者らしい最期といえば言えますが、しかしアル症を克服できなかった者の死にざまでもありますよね。

その生きざまについては、突き放す部分もありますが、
エッセイスト、小説家としての中島らもは、
ようやく読書の楽しみを知った、小説愛好家の初心者としての僕が、
残りの人生をかけて読み進めるべき価値があります。

カズオ・イシグロもいいでしょうけど。

さぁ、さらに読書を重ねるためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。