僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

改めて僕たちのことを考える

飲酒歴40年、断酒歴2年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



おかげさまでこのブログも、
ほぼ毎日アップするようになってから2年、

ご訪問者も延べで2万人を超えました。

たまに過去の自分のブログを読み返してみますが、
直接的に断酒について書いている回が、
徐々に減っていることがわかります。

最初の頃は、

アルコール依存症、ならびに肝硬変になってしまった過程について振り返ることが多く、
断酒ライフ入門によっていかに暮らし方や体調が変わったのかについて書くことも多かったようです。

また、1年くらいは、
再飲酒欲求について書くこともあり、
また夢の中でのスリップについて書くこともたまにありました。

しかし最近では、

断酒に絡む話題は、
なるべく忘れないように心がけて書いているような感じもあり、

特に断酒ライフとは直接関係のない話題のほうが圧倒的に多くなっています。


このことは、ある意味ではよいことでもあります。

というのも、
僕の断酒ライフの中で酒について意識する時間が非常に少なくなってきていることの表れであり、

断酒ライフそのものが当たり前のものになっていることの証でもあるからです。

かつて飲酒者であった頃は、
酒をやめることができた人については、
あり得ない事業を成し遂げた人のように尊敬の念を抱いていましたが、

今の僕にとって断酒ライフは、
生き延びるための最低条件であり、

何ら特別なことではありません。

したがって断酒ライフの継続について特別なこととして常に語る必要は特にないことになります。


でもやはり時には、
僕たちが特別な精神衛生状態にあることについて振り返る必要はありますよね。

僕たちはいつでもどこでも、
そしてほんの小さなアクションで、
ほんの少しのアルコールを口にするという極めて小さなアクションで、

人間性よりも飲酒欲求を優先してしまう、
世にも醜いヴァンパイアに変身してしまうのです。

この精神状態は、
まさに精神疾病そのものであり、
どれほど平和に通常の生活を送れていても、
僕たちは潜在的に危険な存在であることを忘れてはならないのです。

僕たちは僕たちの醜さをしっかりと受け入れましょう。

でも恥じる必要はありません。

誰でも陥る可能性のある精神状態に僕たちは捕まってしまいました。

僕たちは僕たちの生き方で僕たちの命の輝きを表現するしかありません。

決して歪んだ本能に翻弄されるヴァンパイアに戻ってはなりません。

そのための方法は、でもとてもシンプルです。

ですから

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。