僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

若いアーティストに会ってきました

飲酒歴40年、断酒歴2年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、今日も生きがい・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



明日、明後日と、昨年から本格的にかかわり始めた仕事の正念場を迎えます。

何かといいますと、
ま、この場ですから公開しちゃいますが、

「ぴかっtoアート展」という公募展覧会の搬入および展示作業です。


この展覧会は、
「手をつなぐ育成会」という障害者福祉を行う公益社団法人が主催者で、

滋賀県内の障害者による美術作品を募集し、
専門家からなる審査員が出展の可否ならびに入賞を審査する、
公募展です。


僕はこの展覧会に対しては、
ずーっと一人の福祉関係者兼アート関係者として、
観客として注目してきました。

出展作品のクォリティーには特に気になる部分はなかったのですが、
毎年、展示方法が気になっていました。


かましく言いますと、

俺にやらせてくれれば、もっとかっこええ展示ができるのに、

という、積極的かつクレーマー的感想を感じていました。

そして昨年から縁がありまして、
展示を手伝うことになったのです。



昨年の反省を生かし、
今年は僕の勤める大学から学生のボランティアを募集し、
明日、明後日と、イオンモール草津の展示会場にこもります。



で今日なのですが、

一人の若い精神障害者の出品作品が気になり、
彼と彼のアドヴォケートの方に会ってきました。

作品の展示方法について、
本人の意図を確認するためです。


障害者アーティストのほとんどと、
彼女や彼らを支えるアドヴォケートの皆さんも、
業界的な意味でのプロではありませんので、

作品の展示という現場での問題に関しては、
あまり実情をご存知ではない方も少なくありません。


そこで、
少しでも展覧会としてのクォリティーを高めたい僕としては、
出過ぎた真似かもしれませんが、
直接、面会してきたわけです。


わざわざ、会いに行って正解でした。

彼が作品に込めた思いも確認できましたし、
そのことを踏まえた作品の展示方法についても相談できました。


そして何よりも、
この若者のものづくりにかける情熱を知ることができました。

神経質そうな彼は、
一生懸命、言葉を選びながら、
作品作りについてのアドヴァイスを僕に求めてきました。

僕はもちろん、
僕のアドヴァイスが絶対の正解ではないよ、いろんな人の意見を聞くことが大切だよと念を押しながら、

作品に対する考え方を中心に、技術的な面も含めてアドヴァイスさせていただきました。


僕自身が作品を作ることはほとんどありませんが、
しかしアートを観照し、その経験を理論的にまとめていくことをライフワークの一つにしてきました。

僕の話したことが少しでも彼の中で実を結ぶことがあれば、
むっちゃむちゃ幸せです。


普段は、大学でアーティストやデザイナーの予備軍たちを刺激することを業務としています。
でも今日のように、市井の若い可能性に出会うことも、僕たちの仕事のとても大きなやりがいの一つです。


やっぱり人間、簡単に死んではあきません。

ましてや酒みたいなしょうもないもんで人生を短くするなんて、愚の骨頂です。


ですのでいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。