僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

早くわかっていれば・・・

飲酒歴40年、断酒歴2年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、僕たちはラッキーでした・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



昨年末、アルコール起因の疾病で死亡したコラムニストの勝谷誠彦氏、

やはりアルコール依存症になっていたようです。

勝谷氏の20年来の盟友の方が、
ウェブ上の記事で明らかにされました。


一番、驚かされ、そして、それはなんぼ何でもアカンやろと思わされたのが、

劇症肝炎で入院した勝谷氏、
病室にウィスキーをもち込んで飲んでいたとのことです。


恐らく病院の近くのコンビニで入手したんでしょうね。

僕は氏が退院後に飲んでしまったのかと思っていましたが、
入院中に飲み、
看護師に見つかってしまったとのこと、

酒が原因で体を壊して緊急入院したにもかかわらず、
わざわざ酒を手に入れ、飲んでしまった、
というか、飲まざるを得なかったという状況、

アルコール依存症以外の何物でもありません。


勝谷氏の問題飲酒がどのように形成されていったのかは、
もちろん、第三者には分らない部分が多すぎます。



しかし、腹水がたまって栄養失調の幼児のような体型になっていたとのこと、

そこでもっと厳しく本人の自覚を促すことができなかったのかと思うと、

残念です。



そして正直に言いますと、
勝谷氏の置かれた状況、
僕の3年前の状況とかなり重なります。

僕は、
パートナーの病院に行けとの一言が大きくものを言いました。

ラッキーなことに最悪の事態を避けることができたのです。


勝谷氏にはどの程度の自覚があったのでしょうか。

認知症が疑われるような症状も現れていたということですが、
氏ほどの行動力と見識があれば、
自らのアルコール依存症の疑いについて全く考えなかったということはなかったと思うのです。

でも、認めたくなかったのかな。

それとも亡くなった直後に評論家の宮崎哲也が語っていたように、
分かっていながら、自滅の道を選んでいたのかも。


でも、本人の自覚を促すようないろいろな働きかけがあれば、
最悪の事態を避けることはできたはずでしょう。


アルコール依存症は、
死に直結する危険な精神疾患です。

当事者としての僕たちは、
時には経験者としての声をあげる必要もあると思います。


社会の大半を形成しているらしい?健康な機会飲酒者たちは、
勝手に酒を飲み散らかして命を縮めた輩は自己責任だというかもしれません、

しかし、
健康な機会飲酒者たちも、
僕たちと同じ轍を踏んでしまう可能性はゼロではない。

メッセンジャーとしての僕たちの役割は絶対にあります。

いつものように、宣言します。

僕たち、ダメダメを経験した人間こそ、犬死してはダメです。

そのために

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。