僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

大学という斜陽産業

飲酒歴40年、断酒歴3年、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、全くの愚痴です・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



僕の勤務している大学は、
僕も含めてなのですが、

人事計画に欠陥を抱えています。


具体的に言いますと、
同じような年代に人間が固まっています。


例えば、専任教員が全部で二十数名という規模ですが、
僕と同年齢が4名います。

つまり僕たち、4名は、同じ年に定年を迎えます。

後の半数ほども、
2,3年のずれでほぼ同時に卒業していくことになりますが、

そうすると、
定年で辞めた後の人員補完の人事計画が大変なことになります。


ひと昔、
いやふた昔であれば、
大学の先生といえば、
ある意味で美味しい仕事と考えられていましたので、

教員人事も公募をかければ、多くの応募がありました。
そしてその結果、よい人事を行える可能性も高かったのです。


しかし今では、
大学という職場は、
かなりめんどくさい職場になっています。



僕の勤めているような地方の弱小大学は、
はっきり言います、
報酬は、ホンマに中小企業と変わりません。


でも好きな研究ができるじゃないかといわれるかもしれませんが、

それよりも、
いつも書いていますように、

小中高と素晴らしい勉学を積み重ねてきた若者たちの面倒を見なければなりませんが、

これは、
高等教育機関という、はっきりとした矛盾に満ちた、
精神的な重労働といいますか、

終わりの見えない北朝鮮的労働です。


その隙間に何とか研究の真似事をして、
業績を何とか作っていきます。



某女子大で、
入学時に開講が予告されていたゼミが、
何の説明もなく閉鎖されていた件が問題になっていますが、

話は実は恐らく単純で、
このゼミを開講し、維持するための人件費が捻出できなくなったということなんでしょう。


僕の勤めている大学でも、
少しだけ規模は小さいのですが、
後、2年後に同様のことが起こるかもしれません。

そして僕たちの世代の大量退職の後に何が起こるか、

おら、知らね。


10年ほど前から少しづつですが、
大学の倒産や身売りといった事案が現れ始めました。

でももうすぐ、
日常茶飯のように起きてきますよ、きっと。


幸いにして僕はその前に逃亡できます。

愛社精神は殆どありませんので、後は野となれ山となれ。


スンマセン、
しょうもない愚痴を聞いてもらったうえに、

ぺけ丸出しの人格に付き合っていただきまして。



でもぺけ丸出しですが、生き続けます。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。