飲酒歴40年、断酒歴3年と1か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。
本日もリスボンの、メディアは怖いかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今朝のNHKニュースですが、
若い人びとに日本酒を楽しんでもらうためのちょっとしたアイデアを取り上げていました。
あんまりしっかりとは見ていなかったのですが、
どうやら、何種類かの日本酒、
それも明らかにそれぞれの個性の違いが際立つような組み合わせで少量ずつ提供し、
それぞれの個性について専門用語ではなく、
いわゆるオノマトペで紹介し、
自分好みのお酒を見つけてもらうという工夫のようです。
甘味のどっしりとしたもの、
あえて味わいを押さえることによって切れ味と香りを立たせたもの、
酸味寸前の辛みを強調したもの、
たしかに日本酒にはいろいろな味わいがありました。
さてここで一つ、疑問を投げます。
日本酒の味わいの違いを多くの人びとに経験してもらうことによって
健全な飲酒の啓発につながるのか。
それとも
飲酒に対する潜在的欲求を喚起することによって問題飲酒の可能性を増やしてしまうのか。
僕たち、アルコール使用障害の当事者は、
飲酒の楽しみの啓発が僕たちの苦しみの拡大再生産の入り口の提供のようにも見えてしまいますが、
しかし飲酒の中にビジネスを見ている人や、
飲酒という行為を、
食事や社交と絡めることによって文化的な行為ととらえる人にとっては、
一つの豊かさの啓発活動に映ることでしょう。
一つの見方だけで単純に方程式が見つかるような問題ではないと思いますが、
しかし飲酒の文化的な意義の陰に、
生理学的に社会環境的にも負の方向に働く因子が潜んでいることについては、
僕たちは必要とあれば、訴えるべきでしょうね。
酒が百薬の長かどうかは置いておいて、
酒に危険な薬物としての顔があることも事実です。
僕たちが生き証人です。
生き証人であり続けるために生き続けなければなりませ粘。
ですのでいつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。