僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

平成の終わり

飲酒歴40年、断酒歴3年と3か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、節目に思う・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


今、平成最後の日の午後7時、

テレビ放送のほとんどが、
平成から令和への時代の移行に照明を当てたプログラムを放送しています。


たしかに一つの記念日なんだろうけど、
みんながみんな、横並びっていうのもなぁ。

平成という時期が、
日本が戦争に参戦しなかった時代ということでいえば、
良かったのかもしれません。


でも、本当に良い時代だったのでしょうか。


バブル経済の崩壊から始まり、

国難ともいうべき数度の自然災害が起こり、

政治の劣化の中で国際的な地位を喪失していったこの国。


僕は何度も書いていますが、

天皇制そのものについて疑問を感じているにもかかわらず、
明日からは平成天皇の諡(おくりな)で呼ばれる今上陛下については、

象徴天皇として、
そして何よりも人として素晴らしい方であると尊敬申し上げています。


しかしその素晴らしい陛下をいただいたこの時代は、
この国においても、
知性がないがしろにされる忌むべき時代への移行が始まった、
いやな時代だったのではないでしょうか。


僕の勤める大学という業界において、
この国の劣化は明らかです。


本来、若者たちには、
招来の活躍のために、
思い切り特権的な地位を保証し、
学問に燃えてもらわなければなりません。


しかし今の大学生たちは、

ゆっくりと勉強し、
思う存分、人生や世界を語り、
燃えるような恋をするための、
余裕が与えられません。


現在、三流国家に落ち込んだこの国は、

若者たちの潜在的な可能性を伸ばさない限り、

やがては四流国家になり、
そして国として、経済的にも文化的にも破綻します。


マスメディアが伝えるこの国の一つの時代の終わりを見ていると、

暗い見通ししかもてません。


20世紀、そして昭和の精神の生き残りとしては、

めんどくせぇじじぃと疎ましく思われながらも、

文句をたれ続けましょう。

そのためにもいつもの気合です。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。