僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

不可解ないやな事件

飲酒歴40年、断酒歴3年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、いやな世の中なのか・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日(5月28日)、また不可解でいやな事件が起こったようです。

川崎で、私立小学生の列に包丁をもった中年男性が襲い掛かり、
小学生を含む二人がなくなり、
犯人も自らの首を刺して死んだとのこと。

現在、犯人の身元も確定しておらず、
事件の詳細ならびに背景も明らかではないのですが、

とにかく、いやな事件が起こったようです。


襲われた小学生たちはどうやら、
いわゆるええとこのこどもたちのようで、
犯人の自暴自棄ぶりから、
二十数年前の大阪教育大付属池田小学校の事件を思い起こさせる部分もありそうです。

話を犯人の異常な動機や人格の問題にすべて押し付けることができれば、
それほど、もやつくことはないのですが、

しかしこんなご時世ということもあり、
どうしても社会背景というようなことを考えてしまいます。

つまり、
このような理解を超えた行動を起こしてしまう人格を産み出してしまうような病的な要素が、
僕たちの社会の中にある、
あるいは、確実に形成されているという理解の仕方です。

今回の事態が僕たちの社会の病的な世相が生み出したものかどうかはまだ分かりません。

しかしここで僕は、
僕たちの一つの幸運に思いを寄せてしまいます。

もし僕たちが、今でも飲酒者のままで、
過剰な飲酒と飲酒に伴う異常な行動を起こしていたとすれば、

僕たちの思考は今回のような事態に際して、
加害者側の立場に立ち、
恐らく、破壊的で反社会的な思考に与していただろうと思われます。

しかし今の僕たちは、
断酒者として発展的で建設的な思考を働かせることができます。

酒は、飲酒者の根拠なき被害妄想を拡大し、適切な判断力を弱めてしまいます。

僕たちはそのような本人が自覚できない地獄のような状態に陥らずに済んでいます。

やはり、ひと時の酒がもたらす現実逃避よりも、
経験値や感受性を最大限に活用する、
確実な状況判断に従いたいですよね。


飲酒の地獄から逃れた僕たちは、
他の様ざまなしがらみのような地獄からもエスケープできているのです。

いつもの気合で、この状態をキープしましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。