飲酒歴40年、断酒歴3年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。
本日もリスボンの、加齢を見つめる・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日はもうストレートに、
ここ半年くらいでかなり気になるようになってきた、
僕の加齢による能力減退について記録しておきます。
記憶容量の矮小化。
人の名前が思い出せない現象は、
ここ1年間でさらにパワーアップしました。
例えばこの頃、授業中に消えてしまう名前としまして、
ワルター・グロピウスという建築家の名前があります。
この人は、近代デザイン史においては、
徳川家康や聖徳太子の名前を語らずして日本の歴史を語ることはできないのと同じくらい、
重要な人物です。
僕の講義の1年間のスケジュールでは、
だいたい、11月くらいから12月にかけてグロピウスにお出ましを願うのですが、
しかし1年間の講義の全体像について話す機会には、
この人について語らざるを得ません。
ところが、出てこないんです、この頃。
単に加齢に伴う記憶容量の矮小化、
ないしは記憶回路へのアクセスの非能率化だけでは語れないかもしれません。
ヤバし。
それからこの頃、とみにヤバいのが、
一度に3つ以上のことが記憶素子に定着しないよ現象です。
買い物に行っても、何か買い忘れます。
今日のように研究室から週末に自宅でやろうと思っていることを持ち帰ろうとしても、
家に戻ってから、
あるいは、運転中に、何か忘れたことに気がつきます。
こちらもヤバし。
階段の下りが怖いよう症候群。
僕は仕事先でも出先でも、
運動不足を補うために可能な限り階段を使うようにしていますが、
この頃、下りが怖いです。
こけそうな気がします。
っていうか、けつまづいたことは何回かあります。
こどものころは2段跳ばしや3段跳ばしで元気に降りていましたが、
今では想像すらできません。
手すりがあれば手すりをもちながら、
ゆっくりゆっくりと降りています。
でも、下手にカッコつけて転んでけがして人に迷惑をかけるより、いいもんね。
ボタンが留めにくいよう症候群。
僕は若いころからボタンの留め外しが苦手でしたが、
この頃、一層、磨きがかかっています。
ピアニストとして4,5日に一度、爪を切っていることも関係していますが、
誰に怒りをぶつけることもできずに、一人でイラついています。
どれも加齢がもたらす当然の結果なのですが、
受け入れつつも、少しは抵抗していこうと思います。
悪あがくのも、20世紀人間、昭和人間の証拠ですね。
20世紀の匂いをぷんぷんさせながらも21世紀を思い切り生き抜くために、
いつもの気合です。
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。