僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

いわれなき差別を引き起こさなければいいんですが・・・

飲酒歴40年、断酒歴3年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、少しばかり社会派・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


大阪、吹田で起きた交番襲撃、拳銃収奪事件、
今朝、容疑者が逮捕され、一応は安堵しました。


僕の住所と勤務先は、吹田からはだいぶと距離のある、大津市ですが、
僕の勤務先の大学には大阪から通学している学生たちも少なくはないので、
何らかの影響を受ける可能性もありましたが、
迅速な容疑者の逮捕により、事件の影響はほとんどありませんでした。



ただ、今回の事件、僕は一つ、気がかりなことがあります。

容疑者の男性が精神障害2級の認定を受けている、精神障害者であることです。



今回の容疑者の不可思議な行動は、
極端なことを言えば、彼の精神疾患で説明されてしまうかもしれません。
つまり、事件の社会的問題性は、
個人の資質の中に隠蔽されてしまう可能性があります。

そしてもう一つ、

精神障害者に対する社会の視線にいわれのない誤解と、
その誤解に基づく差別意識が生じてしまう可能性も無視できません。


つまり、
精神障害者は何をしでかすか分からないから、
行動に制限を設けるべきだという主張です。


今回のような事件の直後には、
精神障害者は理解しがたい行動に走る可能性の高い、危険な人たちであるという誤解が、
あたかも正論のごとく、はびこりそうです。



しかしここで冷静に考えなければなりません。

平均者の理解を超えた犯罪的行為に走ってしまう割合は、
精神障害者だけが高いわけでは決してありません。

もちろん、知的障害者も一緒です。

むしろ、精神障害者にも知的障害者にも認定されない平均者の中にこそ、
犯罪者の割合は高いのではないでしょうか。


障害学の研究者としても、

また精神疾患の当事者の一人としても、

今後の世間の動向からは目を離すことができません。


精神障碍者に対するいわれのない差別意識を発動させてはなりません。

次から次へと課題が現れます。
酒なぞを飲んで、化け物に変身する暇はありません。

ですので今日は気合を入れましょう。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。