僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

断酒者にとっての酒席

飲酒歴40年、断酒歴3年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、少し悩ましいかな・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


暑くなってくるとテレビにビールの登場する機会が増えてきます。

まず、ビールのCMが増えますよね。

それから食べ物系の番組でも、
ビールの登場する機会が夏場の方が多いような気がします。


飲酒願望はないのですが、
ビールのぷは~感はもう一度、楽しみたいかも。

ノンアルビールでは、僕の場合、ダメなようです。

ノンアルビール、なぜか、美味しく感じられません。


やっぱ、ビールのぷは~感は、アルコールの作用である可能性が高そうですね。


それから断酒者として寂しいと感じるのは、

何か一つのことを成し遂げた、
あるいは何らかの形でいい区切りがついたなんて時に、

じゃぁ、一杯行きましょうか、

という誘いに乗りにくくなってきている時です。


もちろん、いわば打ち上げに、酒抜きで参加すればいいだけのことですし、

僕自身も断酒ライフに入門してから、

学会や職場の飲み会にはアルコール抜きで参加し、
楽しんできました。


でも、飲酒者と断酒者では、
飲み会への参加のインセンティブが異なるようなんです。


恐らく、断酒者として参加する時は、
自分ひとりの楽しみとしてではなく、
その仲間と一緒に過ごす時間が楽しい、

そしてさらに言えば、
断酒者としては、飲酒者が飲むにつれてだんだん、壊れていく様を見るのが楽しい、

なんて感じで楽しんでいます。

が、


飲酒者の時は、
何よりも、
自分が酒の力で解放されていくのが楽しい、

そして同時に仲間たちも同じように解放されていき、
同じようにバカになれるのが楽しい、

といった具合で、

まず「私」が楽しい、
そして次に「私たち」が楽しいと発展していきます。


しかし断酒者は、

飲酒者と一緒にいるのが楽しい、
飲酒者が壊れていく様を観察できるのが楽しい、

といった具合で、

宴席における楽しみ方が違うような気がします。


自分が一時的に壊れる楽しさのために参加する、

この楽しみをもう一度楽しむことは、
僕たちには許されません。

少しだけ寂しく感じます。


もっとも僕の場合、40年近く、
僕自身が勝手に壊れて楽しいという、
超はた迷惑な自己チュウを貫いてきましたので、

もう、お代わりはいいです。


寂しくとも断酒ライフ、
僕たちにはこれしかありません。

そう、いつものように。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。