飲酒歴40年、断酒歴3年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。
本日もリスボンの、やっぱり僕たちに必要なのは連帯・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
昨日(7月4日)のNHKのEテレの「バリバラ」に、
覚醒剤で3回、逮捕された前歴をもつ、
もっとラッツ・アンド・スターのマーシーこと、
田代まさし氏が出演しました。
薬物依存症という精神疾患の恐ろしさについて、
当事者として話をする講師という役回りでした。
マーシーは薬物所持や使用のみならず、
軽犯罪法違反で摘発された前科もあり、
NHKへの出演については、紆余曲折があっただろうと思います。
僕自身も昨日の番組を見るまではマーシーに対して、
3回も逮捕されたどうしようもないジャンキーというイメージをもっていました。
でも
覚醒剤を使用してしまったいきさつ、
覚醒剤を止めようとしても難しかった経緯、
そしてなぜ同じ過ちを繰り返してしまったか、
について、
マーシー自身の貴重な告白を聞いてからは、
覚醒剤支障障害の皆さんが、
僕たちアルコール使用障害の当事者以上に厳しい状況にあったこと、
そして僕たちですらも想像できないほどの
恐ろしい再使用欲求にさいなまれたことを知りました。
バラエティーのお笑いもこなしていたマーシーは、
軽妙なノリで登場してきましたし、
深刻な話の途中にも程よいボケを挟んでいましたが、
薬物によって心身が支配されていく過程について赤裸々に語るマーシーの話を聞きながら、
涙が流れてきました。
薬物使用障害の専門家の医療関係者の解説を挟みながら、
番組の終盤では、
ダルクの創設者の方が登場し、
薬物使用障害の患者にとっては、
ピア・サポート(仲間同士の支え合い)が最も有効かつ、
唯一ともいってもいい、社会参加の条件であることを報告していました。
僕たち、アルコール使用障害者以上に厳しい疾患と暮らしている、
薬物使用障害者、
その現実について語るために、
明るく番組に登場したマーシーとダルクの創設者の方に対して、
深い敬意を感じました。
僕たち、アルコール使用障害者にとっても、
正しいカミングアウトと、
ピアサポートのための連帯こそが、
生き延びるための重要な課題です。
僕たちは、明るく生き延びていかなければなりません。
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。