僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アートの可能性

飲酒歴40年、断酒歴3年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、これはやられたかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


アメリカとメキシコ国境の壁、

もちろん、あの恥知らずなアホアホ大統領が設置を命じたものです。

ベルリンの壁以上に滑稽で、
でもその設置の過程を考えると、
人間ってこんなにバカだったっけと思わされる、
21世紀の恥部を象徴する、ダーク遺跡候補、堂々のトップの建造物です。



その壁を利用して、
期間限定ですが、

とても微笑ましく、
感動的で、
しかしだからこそ絶望的なアート・オブジェが設置されました。



壁を挟んで、ピンク色のシーソーが3台設置され、
壁の両側のこどもや大人が、
限られた時間とはいえ、
シーソー遊びを楽しんだようです。


二人の建築家によるこのプロジェクト、

僕はテレビ報道を見て、まずはうれしく感じ、
次にアートの力を感じて感動し、
でも最後は絶望的な思いもよぎりました。



唯一の救いは、
壁の両側にいた、それぞれの国境警備にあたる職員たちが、
このプロジェクトの進行を無視してくれたことです。


愚かな権力者たちよ、
思い知るべきである。

君たちの愚鈍さは、
人びとの嘲笑の対象にしかならないことを。


そして愛知トリエンナーレの少女像、

もし撤去されるとするなら、
この国の人民の文化に対する未熟さを世界に晒すことにしかなりません。


アートとは、
そしてアートの役割とは、

僕たち人間が、
たとえ小さくとも考える葦であり、
そして感じる葦であることを証明するものの一つです。


2019年、きな臭い、いやな夏にならないことを祈ります。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。