僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

祈る人びと

飲酒歴40年、断酒歴3年と7ヶ月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、旅日記・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

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和宮で祈りを捧げる人びと

北京滞在5日目、

今日は午前中、北京のチベット仏教名刹、雍和宮を訪ね、

午後は日曜日にも訪れた798芸術地区を再び、訪ねました。

ユニークな建築で知られる北京南駅も行くつもりでしたが、

798を歩き回っているうちに、足の疲れがかなり溜まってしまったので、

明日に回すことにしました。

結果として、今回も万里の長城には参りません。

 

写真は、雍和宮の本殿の前で、太い線香の束を頭の前にかざしながら、

祈りを捧げる人びとの姿です。

台北や上海でも仏教寺院で祈りを捧げる人びとの姿を見てきましたが、

同じ仏教とは言っても、日本の仏教の信仰の作法とは少なからず異なります。

中国では、この写真からもわかるように、

膝まづいた姿勢で深々と頭を下げ、

お線香を高く掲げながらお祈りする姿が印象的です。

本来は生き方の哲学であった仏教が、

特に東アジア世界に広まっていく中で、

来世の安寧や現世の利益を約束する信仰へと本質を変えていった様子がわかります。

 

僕も無料で提供される線香の束を手にし、

見よう見まねで祈らせていただきました。

少しばかり厚かましいのですが、

今、不要の不協和音を奏でつつある東アジアの各国が、

平和を追求することを祈りました。

そしてもう一つ厚かましく、僕の断酒ライフが、

30年、いや40年、あるいは50年、60年と続いてほしいとも祈りました。

 

僕は特定の信仰はもたないのですが、

歴史の重みを支えてきた先人たちの努力や苦労には、

心からの敬意を表します。

ですので、キリスト教教会でも、イスラムのモスクでも、

そして仏教寺院でも、

絶対者に祈りを捧げてきた先人たちの歴史に思いを馳せながら、

手を合わせます。

 

中国の伝統と最先端を探る調査旅行、

いよいよ、明日が最終日、明後日には帰国の途につきます。

少しだけ遠い国からいつものように

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。