僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

入門者を導くこと

飲酒歴40年、断酒歴3年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、いろいろと勉強になります・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は僕と僕の音楽仲間のT君がホストを務める、

ジャムセッションの日でした。

今日はお客さんは少なく、

いつも遊びに来てくれるベースのOさんと、

はじめてお目にかかったトランペットの方が遊んでくれました。

 

Oさんとの付き合いはもう、1年以上になりますので、

プレイのくせや得意と苦手も大体わかっています。

ですので、ホストミュージシャンとして対応しやすいお客さんです。

 

もう一人のトランペットの方は、

ホンマの初学者の方でした。

どうやら40の手習いでトランペットを始められ、

ジャズについても、見様見真似の状態です。

 

ジャズのセッションでは、

もちろん、自分よりも上手な人に手合わせをしてもらい、

普段の自分の実力では到底、到達できな音空間を経験することが、最もエキサイティングです。

しかし今日のように、セッション・ホストとして初心者の方と演奏するのも、

なかなか面白い勉強になりました。

 

初心者はジャズの演奏ではよく、迷子になるといいますが、

いわゆるアドリブの最中に曲の構造を見失い、孤立してしまうことがあります。

そして僕たちベテラン?としては、

迷子になった初学者に対して、

曲の構造がわかるようなヒントになるフレーズを投げかけることで、

救出することができます。

今日、一緒にセッションを楽しんだ、トランペットの方は、

よく迷子になってはりました。

そんな時は僕たち、先輩ミュージシャンの腕の見せ所でもあります。

言葉で指示をするのではなく、

演奏の流れを止めることなく、フレーズで初心者の孤立状態を解消してあげること、

これは、なかなかにテクニックを必要とするわざでした。

 

今日はそういう訳で、

僕自身のプレイがどうのこうのというよりも、

いかにして分からんようにアンサンブルの危機を解消すること、

ちょっとした高級テクニックの勉強になりました。

 

これも断酒ライフに入門したことによって、

冷静な演奏ができるようになったからこそ可能だったことです。

 

ということでいつもの気合を確認しましょう。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。