僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アルベルティ・バス

飲酒歴40年、断酒歴3年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、やればできる?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

8月の半ばのことですが、

5年ほど面倒を見ていなかった家のピアノ(一応、グランドピアノです)、

調律と修理をお願いしました。

3万円と少し、かかりましたが、

ストップが上がったままになってしまった何本かの鍵盤を交換してもらい、

機嫌よく弾けるようになりました。

それ以来、毎日、確実に家のピアノを触るようになり、

充実した練習ができています。

 

僕はピアノはほぼ独学なのですが、

中学生の時に岡山大の教育学部で音楽を専攻されていた吹奏楽部の大分上の先輩に、

ピアノの練習の仕方を半日ほど教わったことがあります。

 

彼は僕に、とにかくハノンを確実に、

それもテンポを上げる必要はなく、むしろ遅いテンポで、

一つ一つの音をじっくり確認しながら練習することが大事であることを教えてくれました。

今でも彼の教えは忠実にまもっており、

一日の最初の練習は、ハノンを15分ほど弾きこむことでスタートしています。

(ちなみにハノンとは、ピアノの基本的な教則本の一つで、滑らかな運指のマスターを目指す、少しばかり機械的な練習に特徴があります。)

 

ハノンを弾いた後の練習プログラムは、その日によってまちまちですが、

クラシックの入門的な曲を練習することもあります。

例えばソナチネアルバムなんかがそれにあたりますが、

ソナチネを練習する時の僕は、

ジャズピアニストのくせに、楽譜に忠実に演奏します。

 

皆さんも、ピアノを習っているこどもたちが演奏している曲の左手のパートに、

特徴的な音型が頻出することを耳でご存知だと思います。

ドソミソドソミソというパターンで、

アルベルティ・バスといいます。

僕はこのアルベルティ・バスが大の苦手で、

そのためソナチネアルバムを練習する時も、

アルベルティ・バスが大活躍する華やかな1楽章や3楽章ではなく、

アルベルティ・バスが殆ど出てこない、

ゆっくりとした第2楽章ばかり演奏してましたが、

この頃、ようやく、この苦手を克服できつつあります。

何と60のセミプロのおっさんが、

今さら、小学生のピアノのレッスンのやり直しおさらいをしているわけです。

 

でもある程度、できるようになると、

これはこれで、楽しい音経験でした。

やっぱり、僕たちくらいの経験値では、

もう十分にやり切ったということはそうそうは、ないということのようです。

N知症防止のためにも、60の手習い、かなり効果がありそうですよ。

 

こんな発見ができるのも、断酒ライフのおかげでしょう。

断酒は百薬の長でした。

 

ということでいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。