僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

あの時の僕はすでに使用障害に陥っていたのか

飲酒歴40年、断酒歴3年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、後世の人のために?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は少しだけ昔を振り返ります。

 

倅が中学の2年生の頃だったと思いますが、

小学生のころからサッカー少年であった倅と、

京都パープルサンガの試合を見に行った時のことです。

 

僕は基本的にはそれほどスポーツ観戦には熱心ではありませんが、

倅が一生懸命になっているスポーツのプロの試合ですので、

いい経験にもなるだろうし、

それなりに楽しめるだろうと思って出かけました。

 

試合もおもしろかったですし、

試合の前の両チームのアップの様子、

そして選手だけではなくレフェリーも熱心にアップに取り組んでいる姿、

そしてさらには、両チームのサポーターたちの試合前、試合中の応援行動、

どれもなかなか興味深く、

予想以上に楽しい午後を過ごしました。

 

ただ僕は、倅の目を盗んでではありませんが、

試合前、試合中も含めて、

何回かビールを買いに席を外しました。

 

また帰宅途中でも、どうしても我慢ができなくなり、

タクシーと電車の乗り継ぎの途中でコンビニで缶チュウ〇イを買って、

ぐびっと飲みました。

 

あの頃の僕は、まだ朝酒を飲むことはありませんでしたし、

また飲酒に伴う問題行動も特にありませんでした。

 

でも考えてみると、

サッカー観戦という貴重な体験の途中でビールを何回も買ってしまう、

中学生の倅と一緒にいながらコンビニで缶チュウ〇イを買ってしまう、

どちらの行動も、自由な選択肢の結果であったというよりも、

ねじが外れ始めていた本能の命ずるままの行動であったと思います。

 

タイトルに対して自分で答えるのであれば、

倅と一緒にパープルサンガの試合を見に行ったあの頃、

僕は間違いなくアルコール使用障害に陥っていたと思います。

 

外見には特に問題がないように見えたとしても、

たとえ少量であろうとも、

どうしてもその時に可能な飲酒に走ってしまうようになってしまったとき、

アルコール使用障害を疑っていいと思います。

 

まだ底つきを経験していない使用障害予備軍の皆さんは、

たとえホンマは分かっていても他者の指摘にこたえて自覚することはないでしょう。

でも僕の経験した一日の飲酒行動は、

使用障害の判断基準になり得るヒントが含まれていると思います。

もし、内心、自身の状態に不安を感じており、

断酒も考えている人がいたら、

僕の小さな経験も参考にしてください。

使用障害とともに元気に暮らすためには、断酒しかありません。

そして断酒は早ければ早いほど、残りの人生の豊かさはより大きくなります。

断酒に百利あって、一つの害もなし。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。