僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

帰って来い、マーシー!

飲酒歴40年、断酒歴3年と9か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、これは看過できません・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

覚醒剤使用障害者当事者、田代まさしさんがまた逮捕されました。

覚醒剤所持の疑いですが、

マーシー自身は否認しているそうです。

ここでマーシーが嘘をついているかどうかは、あえては問題にしません。

 

それよりも無視できないのは、

メディアをはじめとする、様ざまな人びとの、マーシーに対する批判的な、

というよりも殆ど非難ともいうべき見解の表明です。

特にマーシーが薬物使用障害の問題を取り上げたNHKEテレの番組で講師役を務めた件に対して、NHKも含めて非難する報道です。

 

これらは、薬物使用障害の本質を全く理解していない、

まさに、知らないがゆえに正義の絶対性を無邪気なまでに信頼している、

善良な、しかし当事者の苦しみに与することが全くできない、

素朴な市民の声を代表しているようです。

 

マーシーNHKの番組で述べたことにウソはなかったと思います。

以前にも書きましたが、僕はその放送の1回目を見ました。

そして当事者の苦しみについて、適度な笑いをまぶしながらも誠実に語ったマーシーの姿に感動しました。

今回逮捕されたマーシーは、もちろん、あの時のマーシーその人です。

二度と薬物の誘惑に負けてはいけないことを、

精神的にも身体的にも、そして法の裁きを受けて社会的にも深く納得し、

当事者同士の助け合いの活動にも積極的に参加していたマーシー

しかしそのマーシーですら、再び、薬物の誘惑の魔の手に落ちてしまったようです。

 

つくづく覚醒剤というのは、恐ろしい薬物です。

ほぼ、一回の使用で依存性が形成されてしまうようです。

そしてその病理性も深刻であり、離脱症状も相当な苦しみを伴うと聞いています。

その覚醒剤使用障害と闘っているマーシー

彼の、そして彼ら覚醒剤使用障害当事者の、回復と闘いの継続を祈ります。

マーシー、絶対に帰ってきてや!

もちろん、僕たちアルコール使用障害当事者も、静かに、でも決然と、

そしてご機嫌さんで戦い続けなければなりません。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。