飲酒歴40年、断酒歴3年と9か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。
本日もリスボンの、この国の将来が心配です・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日の僕の仕事スケジュールは、
チョットだけ、ブラックでした。
午前中、ふたコマ連続で講義をこなし、
全く休憩をとる暇もなく、教授会に出席、
そしてこの教授会が2時過ぎまでかかりましたので、
昼ごはんお預けの刑を食らっちゃいました。
なんぼ小食とはいっても、
つまんねえ議論を聞きながら、腹減った~と不満マインドになっていました。
その教授会なんですが、
今日の議題は弱小私学にとっては、命綱の命運を左右するともいえる、
入試判定がメインでした。
私立大学は、学生納付金と文科省からの助成が主要な収入源ですので、
この入試判定というやつ、いろいろと面倒です。
なるべく多めの学生を獲得して授業料収入は確保したい、
しかしあまり適性の相応しくない受験生を合格させることも、
結果としては、大学にとっても当人にとっても不幸な結果をもたらします。
で、今日の教授会ですが、先週末の試験の結果について協議しました。
今日の判定対象の中に、少しばかり特殊な入試がありました。
提携校特別推薦入試とか何とかいう試験ですが、
要は、いくつかの高校と提携しまして、
お宅から志望した生徒さんは、いくつかの条件をクリアーしていれば、
ほぼ無条件でお受けしますよという、
営業サービス丸出しの入試です。
もちろん、面接査問は行います。
ですが、一応これまでは、提携先の高校と約束した通り、
受験した高校生については、かなり適性に関して問題があるなと思っても、
大学全体で、エイやっと目をつぶって合格させてきました。
しかし今日の入試判定でちょっと衝撃的な事態がありました。
この営業サービス重視の受験生の一人に対して、
面接を担当した教員から、100点満点で10点という判断が提出されたのです。
なんぼ何でも10点はあんまりな数字です。
この高校生は受け入れたくないよねという場合でも、
49点という、50点に届かないよという数字で衝撃度を和らげるのですが、
10点です、10点。
逆にどんな子が志望したのか興味がわくくらいです。
どうやら面接担当の先生の話だと、
どのように話を振っても、就学意欲のかけらすらも引き出せなかったようです。
嘘でもいいから、こんなことが勉強したい、
あるいは将来はこんな活動がしてみたいという話を聞きたいですよね、若者からは。
しかしこの受験生は、正直すぎるのか、何にも考えていないのか、
それともある意味ですでに社会や人生に絶望しているのか、
全く前向きな話が出なかったとのこと。
僕が憂慮するのは、この受験生、個人のことではありません。
これから先、こんなタイプの、希望もなければ、自信もない、
そして嘘をつくだけの気合もない若者が増えていくだろうなということについてです。
もう一つ辛いことを言うと、
こういう絶望的な若者の95%は、男子です、男子。
僕の憂慮は杞憂に終わってほしいものですが、
ヤバそうな感じですよね、今の世の中。
せめて年寄りは元気だじぇということを発揮しまくりますか、
皆さん。
ということで
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。