僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

僕が失っていたもの

飲酒歴40年、断酒歴3年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、覆水盆に返らず・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日で僕の断酒生活、3年と11か月になりました。

来月はついに4年を達成します。

もちろん、このまま神様からお呼びをいただくまで、継続します。

 

今さらといえば今さらですが、

人間、変われるものです。

今の僕にとって酒は、

まずは内臓の不調を引き起こす毒物です。

そして睡眠をカオスに導く奇妙な薬物です。

 

何で、40年間も、

朝の快適な目覚めをぶち壊してしまう劇薬を喜んで服用していたんだろう。

朝の快適な目覚めを奪ってきたこの劇薬は、

同時に大脳の働きに対しても抑制的に作用したことでしょう。

研究者としての僕はもっと自分の大脳の機能を大切にすべきでした。

 

数学者にして大道芸人ピーター・フランクルさんは、

脳の機能に対してマイナスの働きしかないといって、

一切、アルコール分を口にしないそうです。

飲酒者の頃はフランクルさんの真意は全く理解できませんでしたが、

今ではフランクルさんの言葉の重みに気がつかなかった自分を恨みます。

もし僕が過剰な飲酒者でなかったら、もう少し研究成果を積み上げることができたんじゃないかな。

たらればの話ですし、もちろん、検証することもできません。

でも僕がかなりの可能性と時間を失ってしまったのは間違いないでしょうね。

 

大脳にしても、身体機能にしても、老化しつつあります。

ですが、改めて断酒ライフを手にした今、

まだまだ可能性を確かめることができると思います。

もう一花、二花、咲かせますよ。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。