僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

祝!さらなる老人力の獲得

飲酒歴40年、断酒歴4年、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、これも進化じゃ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日はご褒美の一日を過ごしました。

何のご褒美かというと、

昨日で後期の採点業務を無事終えたことに対するご褒美です。

 

ということで、昼過ぎから京都の伏見稲荷大社に出かけました。

僕は特にお稲荷さんを信仰しているわけではありません。

伏見稲荷大社は、僕が演奏活動の拠点の一つにしているライブハウスの近くにあり、

申し訳ないのですが、いつも駐車場だけをお借りしていました。

お礼かたがたのお参りです。

また、4年前の話ですが、

人生初めての長期入院を終えて退院したのち、

体力の回復を確認するために何回かお参りしたお社でもあります。

 

伏見稲荷さん、参拝したことのある人はご存知だと思いますが、

千本鳥居と呼ばれる鳥居のプロムナードトンネルが有名です。

でも本当の千本鳥居は、大社のある山、

稲荷山全体に広がっている参詣道の鳥居、全てを指します。

したがってホンマの参拝は、稲荷山を一周する山道をお参りすることです。

 

この参詣道、健脚自慢の人で、一周、だいたい1時間くらいかかります。

4年前の退院間もない時の参拝では、

10分歩いて5分休むというリズムで、

しかも歩いている時もかなりのスローペースだったため、

2時間半以上かかりました。

 

で今日ですが、2時間弱、かかりました。

まず坂道を歩くスピードが落ちました。

そして今日は、先ほども書きましたように、ご褒美の参拝でしたので、

特に急ぐ必要もなく、

興の向くまま、立ち止まり、色々なことを確認しました。

 

例えば、鳥の声。

それから鳥居の建立年代。

足元をしっかり確かめ、そしてしょっちゅう、立ち止まりました。

ですので、2時間近くかかったわけです。

 

以前の僕でしたら、

「これではいかん!」と反省し、

アスリートばりの目標を立てて歩きに挑戦していたところです。

しかし今日の僕は、違いました。

体力は自然に衰える、

その自然の流れに無理に逆らうと、

きっとよくない未来が待っている、

したがって、ゆっくり歩いている現状を反省する必要も、

あらためて目標設定を立てる必要もない。

 

しんどさを感じる時に無理する必要はない、

別に体力の向上がみられなくてもよい、

衰えつつある現状をありのままに受け入れ、

それを楽しむ、

それでいい。

 

今日はそんな風に感じることができるようになってました。

この愉快なあきらめ観、

これもある種の老人力のなせるわざじゃないかな。

そう思ったら、僕に新たな力が備わっていました。

祝!新老人力の獲得!

 

ということで新老人力という新たなパワーとともにいつもの気合です。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。