僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日も足(腰?)と目を使いました

飲酒歴40年、断酒歴4年と1か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、旅日記・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

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今日で2年ぶりの東京出張、終えて戻ってきました。

今日は、東京都庭園美術館の「ルネ・ラリック」展と、

国立新美術館の「五美大卒業・修了制作展」を見てまいりました。

 

写真はルネ・ラリックのガラス工芸製品の一つで、

室内装飾用のマントルピースです。

 

一応、デザイン史を講義している身としましては、

こういった展覧会も見ておかなければという、

半ば義務感で観に行ったようなものですが、

会場に入ったとたんに、展示品の一つひとつにくぎ付けになり、

それほど大規模な展示はなかったにもかかわらず、

2時間以上、費やしてしまいました。

 

理由は大きく二つあります。

1つは、やはりそれなりに研究上の経験を積んできましたので、

工芸職人たちの実際の作業の様子を想像することができるようになり、

彼らの意識や技術に思いを寄せながら見ることができるようになったことです。

 

そしてもう一つは、

ルネ・ラリックアール・デコの代表的なデザイナーのひとりであるということです。

アール・デコという概念は、言及される機会は比較的多いのですが、

専門家の間でもその定義というか、性格付けはあまり明確ではありません。

僕も2年生以上を対象とした授業の中で、

4回かけて、アール・デコについて解説していますが、

結構、苦労しています。

僕自身の問題意識をさらに深めるという意味でも、

能動的に楽しめた展覧会でした。

 

そして「五美大」の合同卒展ですが、

まさに玉石混交、

気合いの入った素晴らしい作品もあれば、

この子はきっと在学中にアートが嫌いになったんだろうなぁと思わせる作品もあり、

こちらもまた違った意味でエキサイティングでした。

 

5時に国立新美術館を後にし、

5時30分くらいに東京駅につき、お土産を買い、

軽く夕食を済ませ、

8時半には京都に戻りました。

 

大津の自宅に戻ったのが、ほぼ9時半、

東京は時間的にはそれほど遠くありません。

 

今回の出張で気がついたことについては、

ぼちぼちと報告していきます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。