僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日の演奏で分かったこと

飲酒歴40年、断酒歴4年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、反社で自己チュウ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

色々考えながら、僕なりのコロナウィルス対策で生きています。

 

恐らく普通に聞いたら、炎上間違いなしでしょうが、

今日はライブを行ってきました。

 

ただしこの時勢ですからいつものライブとはだいぶ様子が異なります。

一番大きな違いは、演奏時間です。

 

今日の演奏は午後5時に開始し、午後7時には終了しました。

何故かというと、お店の飲酒提供が7時で終わり、

そして店の営業も8時で終了するからです。

 

そして次の違いは、

圧倒的に人通りが少なかった。

 

僕の演奏活動の拠点の一つである今日の店は、

京都の伏見稲荷大社のすぐ近くです。

セッティング前にお稲荷さんにお参りしましたが、

全く人がいませんでした。

そしてお稲荷さんの参道の店も、8割がた、閉まっていました。

 

恐らくお客さんはゼロだろうという予想のもと、

演奏を始めました。

殆ど練習に近い状況ですが、

いつお客さんが来るか分かりませんし、

店内の様子は外から丸見えですので、

お客さんがいらっしゃるのとほぼ同じマインドセットで演奏しました。

 

最終的にお客さんは、常連さんが一人だけでしたが、

僕にとってはいろいろと成果のあった演奏でした。

 

今日、分かったこと、それは、

気負い過ぎた演奏はリスナーにとってウザいだけではなく、

プレイヤーにとっても自らの音楽性の披露の邪魔にしかならないことでした。

ものすごく当たり前のことです。

 

僕のライブの場合、1時間あたり、5曲から6曲、演奏します。

ソロかデュオで演奏しますので、

1曲当たりの演奏時間をあまり長くすることはできません。

ということで、ライブ全体を通してのペース配分がかなり重要になります。

 

これまではついつい、最初の演奏からリスナーの耳をくぎ付けにしようと思い、

がんばりすぎてましたが、

歌の場合、はじめの方で頑張りすぎると、声がすぐにへたってしまいます。

そしてピアノ演奏では、はじめの方に力んだパッセージを集中させると、

指と手首が硬くなってしまい、

ワンパターンのフレーズしか弾けなくなります。

 

今日は少しだけ意識して、緊張感は保ちながらも、

声と音の密集度を抑えながら演奏を展開してみました。

そうしますと、

3曲目くらいから、家で練習している時と同じくらい、

柔軟な発想で演奏が展開できるようになり、

しかも自分の演奏を客観的に分析しながらも、聴いて楽しめるようになりました。

テクニックは見せびらかすものではなく、

本当に大事なものを、本当に大事な時に発揮させるために、

しっかりとキープしておくものだったようです。

 

世の中、みんなが大変な思いをしています。

だからこそこういう時にできる勉強を僕はします。

一見、自己チュウで反社に見えますが、

社会全体のバランスを見据えながら、僕のできることを僕はします。

 

新型コロナウイルスとの付き合い、必ず長期戦になります。

長期戦は長期戦の戦い方があります。

僕は僕自身の心を壊してしまうことだけは絶対に避けます。

一度、壊してしまいましたから、これだけは絶対に譲れません。

 

そんな僕のいつものおまじない。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。