僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

思考のパニックの危機?

飲酒歴40年、断酒歴4年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、まじめに不安です・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

あまり気軽なレトリックは控えるべきでしょうが、

まさに泣きっ面に蜂とはこのことかもしれません。

何のことかといいますと、

昨晩から熊本を中心に起こった大雨の被害です。

それでなくとも新型ウィルス感染症により日常生活はある意味、

ムチャクチャになっている時に、

かつてない降雨量による河川の大氾濫、

恐らく被災地の皆さんは、二重、三重の苦しみの波動攻撃に、

パニック寸前の状況でしょう。

 

ここ数年、この国では、

初夏から初秋にかけて、亜熱帯を思わせるような大雨の被害にあっています。

大きくは地球温暖化に基づく気象の変化が原因でしょう。

この夏も、今回の被害だけで済むという保証はありません。

 

僕がこの頃、不安に感じているのは、

新型ウィルス感染症の問題も含めてですが、

根拠の確かなもの、殆どフェイクとしか言いようのないもの、

分かったふりをしたがる素人の思い付き等も含めて、

あまりにも大量の情報が、それこそ全く交通整理がつかないまま、

主にはウエブ環境を通じてやり取りされていることに対してです。

 

新型ウィルス問題についていえば、厳密に考えれば、

感染症の原因としてのウィルスについて研究している専門家と、

感染症の機序について研究している専門家、

そして感染症を予防したり、治癒したりする専門家では、

思考の目標点や方法論、そして学術的根拠の優先順位が異なる場合があります。

さらに、

医療や予防の社会的なシステムについて提言を行う専門家と、

実際に提言を採用する政治家、

さらには現場の行政担当者といった、

感染症に対して社会的に対応する専門家の間にも、

思考の多様性は起こります。

 

そして現状は、

これら、学術的な根拠が信頼できる情報でも、

伝え方、伝わり方、とらえ方によって多様な解釈を引き起こし得ます。

 

そして信頼性の高い情報とフェイクがごっちゃ混ぜになって、

一般の情報消費者に届けられる、

それが現状でしょう。

 

情報消費者の多くにしっかりとした判断力が期待できない現状では、

病気のパンデミックと情報のインフォでミックに加えて、

毎年のように起こる気象災害によって、

さらにこの国の社会的な判断力は劣化する恐れが高いと思います。

 

幸にして僕は、ウィルス感染症被害の最前線からも、

異常気象災害の最前線からも距離が取れています。

ここは一つ、残酷なまでに事態の推移を客観的に眺め、

冷静に観察し、必要とあれば、発言することにします。

今は、集中豪雨の連鎖が起きないことを祈るのみですが。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。