僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

遠隔授業、僕の振り返り

飲酒歴40年、断酒歴4年と6か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。

本日もリスボンの、ギャートルズの意地かも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日もつらいところですが、 Sars-Cov-19 絡みの話です。

 

僕は大学では、

講義を2科目、4コマ、外国語科目を2科目、2コマ、

そして共担での担当ですが、演習科目を1科目、2コマ担当しています。

僕の勤めている大学では、5月の末から、

演習科目、実習科目、そして資格過程科目については、

教室条件に制限を加えながらも、

対面授業を行ってきました。

ただし、講義科目は遠隔授業として行うこととされました。

 

僕はかなり以前から、

講義科目も早く対面での開講を可能にしてくれと願っていましたが、

多分、今の状況では、今年度いっぱい、無理でしょう。

もしかすると、後、2、3年は、この状況が続くかもしれません。

仕方がありません。

ですので、こちらの態度を変えて、

遠隔なら遠隔授業なりの楽しみ方や利点を見つけてやろうと思っています。

 

3月くらいから大学全体で、遠隔授業の実施法について、

研修の機会がありましたので、

参加してきました。

またフェイスブックでは、

全国の大学の先生方の参加する、

遠隔授業の運営について意見を交換するグループがあり、

割と早い段階から、閲覧するだけですが、参加してきました。

 

Zoom だとか Meet だとかといった、授業運営に活用できるアプリケーションがあり、

皆さん、これはこうだとか、こんなトラブルにはこんな対応があるといったふうに、

積極的にトライされてます。

 

僕は、かなり早い段階で、

これらのリアルタイムの双方向型のアプリケーションの活用は、

諦めました。

理由は簡単で、全く使い方が分らなかったからです。

もっと正確に言えば、いわゆるトリセツテキストやトリセツ動画が、

全く理解できなかったからです。

トライしようと思っても、

必ず山のようなストレスが立ちはだかります。

え、これ、何のこと?

どこをどうせえって?

ホンで何ができんねん?

間違いなく20分以内に、自閉的なブチ切れ状態に陥り、

パソコンの画面をどつきまわしたくなります。

 

これは絶対に身がもたん!と思い、

僕の理解できる範囲での遠隔授業形式への挑戦に絞ることにしました。

それが無観客型ライブ動画オンデマンド配信です。

大きなスクリーンの設置されている教室で一人講義をを行い、

それを録画して、一切編集作業を加えず、

YouTube にアップしました。

 

僕としては、この方法が良かったと思っています。

ライブ感覚をストレートに伝えることができたようで、

学生諸君の反応も悪くないようです。

 

もちろん、もっと別の方法があることも知っています。

例えば、パワーポイントを動画編集し、アップロードできることも知っています。

でもその方法は採用しませんでした。

割とその理由は深いのですが、

僕はパワーポイントというアニメーション平面の中に吸収同化されるのが、

本能的に耐えられませんでした。

パソコンの画面を大きなスクリーンに投影し、

その前で大暴れしながら大声で解説しました。

あくまで生身の僕が、

説明のための一手段としてのスクリーンを活用しているという基本線は、

絶対に崩したくありませんでした。

 

僕の取った方法は、一言で言えば、原始人的な感性を絶対に捨てずに、

十分に仕組みの理解できるツールだけを活用するというものです。

僕には、訳知り顔をしながら、

デジタル機器に振り回されても平気な図太さはありませんでした。

 

仮に僕の教師生活にピリオドが打たれるまでこの状況が続くとしても、

僕は僕の基本線を崩すことはないと思います。

人間がデジタルなツールを使うことは、問題ありません。

しかしデジタルなコードに人間が無理に合わせることは、僕たちの死を意味します。

僕は死にまっしぇん!

僕は僕のできること、僕がおもろいと思うことに対しては、

なんぼでも汗をかきますが、

僕の本質を否定するような枠組みには絶対に飛び込みません。

 

せっかく生き延びることができたので、

もっと面白く生き延びてやります。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。