僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

山口君は一人なのか

飲酒歴40年、断酒歴4年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。

本日もリスボンの、やるせないかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

TOKIO の山口君がまたやらかしたようです。

酒気帯びでバイクを運転中に車に追突事故を起こしたらしい。

 

酒気帯び運転での事故の当事者ですから、

山口容疑者といったあたりが呼称としては適切なのでしょうが、

今日は、山口君という書き方をします。

 

なぜ、山口君に対して君という呼称を用いるのかというと、

彼は僕たちと同じ、アルコール使用障害当事者である可能性が高いからです。

 

もちろん、飲酒運転は社会的に許されることではありません。

まして、ケガ人等がなかったとはいえ、

事故を起こしてしまっては、全く洒落になりません。

 

彼が事故を起こし、逮捕されたのは、午前中です。

つまり、夜通し酒を飲んで、そのままバイクを運転したか、

あるいは朝から飲酒し、バイクにまたがったかの、どちらかです。

いずれにしても、機会飲酒者がとる行動ではありませんし、

習慣飲酒者の中でも、相当、悪質な酒飲み、

いやむしろ、連続飲酒者にみられる顕著な行動と考えるべきでしょう。

山口君がアルコール使用障害当事者である確率は、

90% 以上といっていいでしょう。

 

なぜ彼は、このような愚かしい行動に出てしまったのか。

 

彼が自身の精神疾病を自覚していないこと。

これもあり得るでしょう。

アルコール使用障害当事者であることは理解していながらも、

適切な行動をとることができない状態であること。

こちらの方が確率が高いでしょう。

 

ここで、タイトルにも書いた疑問です。

山口君の飲酒行動を止める人は、周囲にいないのでしょうか。

 

僕は芸能オタクではありませんが、

彼が離婚を経験していることは知っています。

一人暮らしなんでしょうか。

 

そうだとすれば、誰かが彼を、

使用障害と向き合って生きている仲間に引き合わせなければ、

彼の人生は何らかの形で、悲惨な終末を迎えるでしょう。

大きなお世話といえばそうかもしれません。

僕たちの病気にとって仲間の存在は、計り知れない意味をもちます。

しかし僕は、山口君個人というよりも、

同じ病気と暮らしている個人としての山口君の今後を憂慮します。

 

僕たち、アルコール使用障害者は、

健康かつ幸せに生きなければなりません。

そうでないと、

薬物依存症患者、あるいは薬物使用障害当事者は、

当然の報いのごとく、幸福を追求してはならないという、

誰も口にはしないけれど、何となくみんなが感じているかもしれない、

不文律をのさばらせてしまう可能性があるからです。

 

僕たちは薬物使用障害と賢く共存しなければなりません。

山口君、君にもできるはずやで。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。