僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

お地蔵様

飲酒歴40年、断酒歴4年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、僕はこだわりすぎ?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は琵琶湖の西岸、比良山系の麓に住んでいますので、

いわゆるアーバンライフとは無縁です。

ですので、食べ物のデリバリーを利用することは全くありません。

(ちなみに、昔は出前といってましたよね。

今のデリバリーは、商品の提供者と運搬者が異なることが多いので、

デリバリーでいいのかな。)

もちろん、イーバーイーツのお世話になることも、もちろんありません。

 

都市部で時間調整等のために路頭でたむろしているイーバーイーツの配達員のことを、

イーバー地蔵と呼ぶことがあるそうですね。

道端のお地蔵様のようにじっとして動かない時間が長いからだそうですが、

この命名には、少しばかり、腹が立ちます。

お地蔵様を呼び捨てにしてはいけません、

というのが、僕の感覚なんです。

 

イーバーイーツの一部の配達員の振る舞いについてのこの話題を聞いた時、

僕が今の勤務先の大学に就職して間もないころのことを思い出しました。

 

僕の勤務先は、写真家の今森光彦氏が積極的に紹介し、

日本文化の原風景の一つとして評価されることになった、

里山」と呼ばれる地域の一つの近くにあります。

そしてその「里山」の近くに、京都と滋賀の文化圏の接点ともなった歴史的地域、

「仰木」(おおぎ)の集落があります。

大学が開学して間もないころ、何人かの大学の若いスタッフが、

「仰木」の集落のフィールドワークに取り組もうということで、

研究プロジェクトを組みました。

 

僕はこのプロジェクトの趣旨には大いに興味を感じ、

注目はしていましたが、

僕自身はこのチームには加わりませんでした。

なぜかという、研究チームの名称がどうしても許せなかったからです。

彼らはこのチームを「地蔵プロジェクト」と名付け、活動していました。

しかし僕は、先程のイーバーイーツの配達員を揶揄する名称と同じく、

お地蔵様を呼び捨てにする、

この名称を冠する集団の一員になることはできませんでした。

 

「仰木」の地元の皆さんは、この研究チームの名称を受け入れてました。

したがって、僕一人の、

わがまま勝手な、抵抗にもならない抵抗に過ぎなかったのです。

僕は僕のこの感じ方を誰かに伝えたこともありません。

訊かれることもありませんでした。

 

でも僕は僕のこだわりを自分で否定する気にはなりません。

お釈迦様が入滅され、弥勒様がお出ましになるまでの56億7千万年間、

人びとをお導き下さるのがお地蔵様です。

如来様なき世において、人びとと同じ親しみやすいお姿で現れるお地蔵様に対して、

僕は呼び捨てることはできません。

 

僕は僕のいろいろなこだわりのせいで、多分、いっぱい損しているような気がします。

でも、損得を第一に考えるような、

卑しい感覚の虜にだけはなりたくないと思っています。

 

いつもの気合です。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。