僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

正月のEテレ

飲酒歴40年、断酒歴4年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、これもお正月の風物?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今朝は6時前に目が覚めました。

いつもであれば、ピアノの早朝練習に取り組むところですが、

一昨日から長女が帰ってきてます。

彼女の寝室はピアノの練習室の真上に当たり、

練習室は防音ルームではあるのですが、

どうも基礎練習の振動が彼女の寝室に伝わり、睡眠の妨げになるようなので、

早朝練習はあきらめました。

 

新聞を読みながら、早朝のEテレを見ていますと、

さすがにお正月番組ですね、

雅楽の舞が放送されていました。

僕は特に雅楽に興味があるわけではありませんが、

あまり見る機会もありませんので、

それとはなく眺めていました。

 

雅楽の音楽構成は、よくわかりません。

チューニングがあっているのかいないのか、

リズムは演奏者同士で共有されているのかどうなのか。

西洋音楽に毒された耳にとっては、

何とも不思議な響きです。

 

そして今日の放送で特に僕の興味を引いたのは、

奏者と舞手の衣装でした。

いわゆる和風といったテイストでは語ることのできない、

不思議なエキゾチシズムに溢れていました。

 

僕は YouTube でモンゴル音楽の演奏風景をよく見るのですが、

雅楽の奏者と舞手の衣装は、モンゴルの伝統的な衣装に似ているようにも見えました。

 

大和朝廷が成立したころの日本文化と、

いわゆる和風の文化様式が成立し始めた平安期の日本文化には、

どうやら明確な境目がありそうです。

でもあまりそのあたりについて、腑に落ちる説明を聞いたことはありません。

 

面白いなと思います。

 

おそらく、この国の民族主義者と呼ばれたり、自称したりしている連中に、

このあたりの話を聞いていも、何もわからないでしょう。

あやつらは、思想や文化理解に基づく裏付けもないくせに、

非常に曖昧な、信条と呼ぶにはあまりに貧しい感覚で、この国について語ろうとします。

あえて言います。

あやつら、えせ民族主義者たちよりも、

僕の方が日本文化に対する共感度と造詣は、絶対に深い。

 

東アジアの文化圏にありながら、

ある時期から独自の進化を遂げたこの国の文化は、

今後の世界の中でのアジア圏の果たすべき役割を考えるために、

重要な役割を果たすような気がします。

在日コリアンディアスポラとして生きてきた僕にとって、

この問題は、常に考え続けるべき、大きな課題です。

 

お正月のテレビ番組の殆どは、とてつもなく下らないのですが、

Eテレはなかなか興味深いプログラムを提供してくれます。

僕にとってお正月の楽しみは、

案外、そんなところにあるのかも。

 

今年もいつもの気合です。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。