僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

静かなジャムセッションの楽しさ

飲酒歴40年、断酒歴4年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、僕のミュージック・ライフ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は現在、2か所のライブクラブで、ジャムセッションホストを務める機会があります。

今日は、僕の勤務先のすぐ近くにあるライブクラブでのジャムセッションでした。

 

このクラブでのライブセッションは、少しばかり制限がありまして、

時間は夜7時まで、

それからドラムスの使用は控えることになっています。

かつては、もう少し遅い時間まで演奏できましたし、

店にもドラムセットが常備してありました。

しかし、ご近所からクレームがありまして、

音量に対して自主規制するようになりました。

 

演奏時間の件はともかく、

ドラムスが参加できないというのは、

音楽的にはなんとも寂しいのですが、

しかし、ドラムレスであるが故のメリットもあります。

 

ジャズの醍醐味はなんといっても即興演奏にあるのですが、

アンサンブルの中にしっかりとしたドラムプレイヤーがいると、

ビートが非常に締まり、

他のプレイヤーが雑なリズム感を出しても、

何となくまともっぽい演奏に聞こえてしまいます。

つまり、優秀なドラマーのおかげで、

しょっぱい演奏でもそれなりにできたような気になってしまうことがあります。

 

ドラムレスで演奏を行うと、

リズムをごまかすことができませんし、

それから各プレイヤーの音がむき出しになることで、

フレージングからハーモニーまで、こちらもごまかしがきかなくなります。

つまり、もろに演奏の良しあしが如実に表れる、

すなわち、プレイヤーの実力がそのまま反映される演奏になります。

大変、厳しい状況設定なわけです。

 

今日は、僕たち、ホストも含めて全員で6名と人数は寂しかったのですが、

みんな顔なじみで、しかも互いの癖や実力もほぼ分かりあっていますので、

安定した演奏もできますし、ちょっと背伸びした挑戦も可能です。

特に今日は、

これまでも共演した経験のあるギタリストのNさんとの絡みがとてもエキサイティングでした。

 

緊急事態宣言の拡大が予定される中、

ライブハウスでの演奏がまた難しくなりそうですが、

こんな時こそ、じっくりと実力を磨くチャンスです。

地味でも楽しく、音楽三昧、浸かります。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。