僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ふと気が付いた危険性

飲酒歴40年、断酒歴4年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、安定している時こそやばいかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

もうすぐ、断酒歴が5年に到達します。

飲酒欲求はほとんどありません。

表面的には、安定した断酒ライフを送ることができています。

でもふと、新しい危険性を伴ったステージに入ったんじゃないかなと思います。

 

飲酒欲求がまだ残っていた頃は、

酒を飲みたいという、理性を裏切る本能的な欲求が、

僕たちの脳機能の一部を破壊したという実感がありました。

ですので、再飲酒欲求に負けてしまうと、

あの地獄がまたやって来るという、リアルな恐怖を連想しやすかったと思います。

変なたとえ方ですが、

両脇が絶壁になっている狭い尾根をおっかなびっくり歩いている感じでしょうか。

 

ところが今のように、断酒が安定し、

飲酒欲求の言いなりになっていた頃の自分の精神構造が思い出せなってくると、

再飲酒の危険性をリアルに考えることが少なくなってしまうようです。

断酒が安定しているので、

飲酒に溺れた後の地獄が想像しにくくなっています。

両脇が絶壁になってはいるけれど、道幅が広いため、

絶壁の恐ろしい高さを見ることのない尾根道を歩いているようなものかもしれません。

 

広い尾根道を楽しく歩き続けるためには、

絶壁が案外近くにあること、

そしてこの絶壁は知らん間においでおいでをすることを忘れてはいけないでしょう。

 

たとえ安定していようが、僕たち、断酒者は、

いつでも再飲酒という危険、

そして再飲酒の後に必ず訪れる、

依存、使用障害の無限地獄と隣り合わせで生きていることを忘れてはならないのです。

 

僕たちの先には、いつでも落とし穴が待っています。

でもその落とし穴を避けることは、それほど難しくはない。

ただただ、継続あるのみです。

そして僕たちも当然の権利として、

幸せの中で死ぬべきなのです。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。