僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

おら、多分孤立しただ

飲酒歴40年、断酒歴5年、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、社会不適格者の感情マネージメント・ノープランブログ、

ご訪問ありがとうございます。

 

今日はやっちまっただ、おら。

何をやっちまったかというと、

教授会で誰の賛同も得られない意見表明を行い、

白い眼を一身に集めるという大技です、ハイ。

 

細部についてご紹介することは、

今の段階では控えます。

教授会にはとりあえず出席義務だけを果たそうと思っていた僕が、

この件については発言しなければならないと思った議案が、今日、提起されました。

僕としては、この問題を見過ごしてしまうと、

僕自身のこれまでの歩みを否定してしまうことになりかねないと思い、

発言に至りました。

 

僕の発言をめぐって30分ほど、議論が交わされました。

いや、議論が交わされたわけではありません、

僕の発言の前段階についての不備に対する指摘や、

私たちはこのように考え、全く不都合を感じていないという、

丁寧ながらも、お前の言っていることは分からんという指摘が、

次から次へとなされました。

 

現在、日本の大学では、教授会は大学の意思決定機関ではありません。

従って僕が何を言おうが、学長が決裁を下せばいいだけのことだけです。

僕もそれはそれでいいと思っています。

しかし今日の僕の浮きぶりは、

何とか教授会メンバーで同じ方向を向かおうと思っている時に、

一人、わけのわからんことをいうやつがおる、

こいつをどうにかせなアカンという空気の重さを僕一人が気づいていないかのようでした。

 

細部をご紹介してませんので、

僕の経験した感情の奇妙な揺らぎを共有してもらうことはできないと思います。

でも僕は、僕自身の不適格者ぶりを感じるとともに、

手続き論よりも大事なものがあるはずだという僕の思いをもみ消そうとする、

組織の冷たさに対して、怒りも感じていました。

 

議長を務める学長から議事終了が告げられた時、

僕は完全に一人でした。

 

研究室に戻るときに、たまたま僕と打ち合わせに来た職員さんと一緒になり、

少しだけ愚痴を聞いてもらいました。

 

でもその時の僕の感覚は、久々にヤバかった。

人はこんな時に酒を飲むんやな、と思ってしまったのです。

 

会議終了後、研究室で昼食をとり、

昼からは、研究費関係の書類づくり等に没頭することで、

いやな感情を徐々に鎮静化させていきました。

多分、アンガーマネージメントならぬ、イライラ・マネージメントはできたと思います。

 

そして少し幸いなことに、

N 知症の進展のおかげもあってか、

話の細部について、忘れ始めています。

細かく思い出すことができないことによって、

力強い老人力が発揮されているようで、

ネガからポジへのカタストロフ・ジャンプが起こっています。

 

多分、大丈夫です、今日の僕は。

久々の感情クライシスでした。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。