僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

また昭和が遠くなる

飲酒歴40年、断酒歴5年、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、時は移ろいゆく・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

有給休暇二日目。

ですがそこは、反会社精神にあふれた僕のこと、

短時間ですが、重要な?仕事をしてきました。

研究用の図書の選定購入です。

予算は4万円ほどですので、購入できるのは、

一般向けとは言えない資料集のような図書を数冊といったところです。

 

草津市ジュンク堂で、

障害者福祉の法令に関する資料と、

イギリスの産業革命の遺産に関する資料を何冊か選び、

無事に購入しました。

 

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今日の報告は、その帰りがけに見た風景のことです。

写真は、西武百貨店の大津店です、というか、でした。

なぜ過去形に言い換えたかというと、

現在、取り壊し中だからです。

 

菊竹清訓(きくたけきよのり、1928-2011)の設計したこの建物、

昭和の高度成長時代とバブル期の間に建てられた商業建築にしては珍しく、

傑作のひとつとして知られています。

特にこの写真でもわかるように、

低層階から高層階に向けてテラスが階段状に展開させ、

そこにグリーンゾーンをふんだんに設けることによって、

効率第一主義の高度経済成長期とも、

表層的な贅沢さや目新しさを追求したバブル期とも異なる、

新しい都市空間の在り方を追求した、

ある意味では、未来志向のはっきりと表れた建築でした。

 

しかし残念ながら、

構造面や安全対策の面から現在の基準には合わないところがあり、

また新たに高層マンションを建てるというデヴェロッパーの計画もあり、

現在取り壊し工事が進んでいます。

 

今日僕が見かけたのは、

クレーンの先っちょについた、それはごっついはさみによって、

ガっシャン、ガッシャんと、切り刻まれつつある、大津西武の姿でした。

おそらく今月中には、建物の構造部分は完全に消えてなくなってしまうことでしょう。

 

仕方のないことですが、

僕たちの一つの時代が消え去ろうとしています。

時は移ろい、形あるものは滅びる、

仕方のない原則ですよね。

 

僕たちも変わっていきます。

でも僕たちは滅びるわけではありません。

断酒ライフ実践者として進化し続けます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。