僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

簡潔さの中にある本当の強さ

飲酒歴40年、断酒歴5年と1か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、ホンマは勘違いかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

断酒ライフの素晴らしさはいろいろあります。

 

時間を有効に使えること、

おそらくこのことは、断酒ライフに入門した僕たちのほぼ全員が感じている、

最大のメリットでしょうね。

飲酒者の頃の僕たちは、

単に飲酒という行為に無駄に時間を割いていただけではなく、

飲酒が主な原因で起こる心身の不調を調整する時間も、

かなり消費していましたからね。

 

僕の場合、さらに、いろいろな感覚的な楽しみに対して敏感になったことを付け加えたいです。

例えば、味覚。

何回か報告していますように、

いろいろと贅をつくし、技を凝らした料理よりも、

旬の材料の良さを生かしたシンプルな一皿の方が、

より魅力的に感じられ、楽しめるようになりました。

 

そして僕の再出発の最大の指標である音楽でも、同じようなことを感じています。

 

若いころは、

作曲上も演奏の上でも、極限まで技巧を凝らした、

複雑な音楽に最大の感動を感じていました。

例えば、大学生のころにやっていたプログレ・バンドでは、

絶対に1回聴いただけでは分析できないような、

変拍子を中心としたけったいなビートや、

不自然としか言いようのないような和音進行で曲を作り、

そしてそのようなめんどくさい曲を完璧に演奏することに音楽の醍醐味を感じていました。

 

しかし今では、

表層的な演奏テクニックをひけらかすような演奏よりも、

譜面に起こしてみると極めて簡潔であるにもかかわらず、

深い味わいに満ちた音楽に無限大の魅力を感じるようになっています。

 

最近、よく聴いているピアニストに、エディ・ヒギンズという人がいますが、

この人の演奏スタイルは、きっと若いころの僕であれば、

大衆に媚びていると切って捨ててしまうような、親しみやすさに満ちています。

しかし今では、その分かりやすさの奥に、

音世界に対するとんでもなく深い理解と愛があることが分かるようになりました。

 

僕自身が積極的に歌うようになったこととも関係していますが、

歌が歌えるようになったのも、

断酒ライフに入門したことにより、

生活のリズムが落ち着き、

心肺機能を安定させることができたことが大きくかかわっています。

 

いろいろなことに深さを感じることができるようになりました。

もちろん、僕がいたずらに歳を重ね、いらん経験値が高くなったことも無視できませんが、

断酒ライフにより、感覚官能が鋭くなっているのも事実です。

まだまだ生き直しの日々が続きます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。