僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

この国にいる限り誰も正解にたどり着けない

飲酒歴40年、断酒歴5年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、人の目を気にしない・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

きっと成果の上がらない緊急事態に突入しました。

今日、予定されていた僕のライブ演奏のスケジュールも、

お店そのものが休業されることになりましたので、

キャンセルされました。

 

たとえ今回の活動制限期間によって多少なりとも感染者数の減少がみられたとしても、

一部の人たちの名誉意識の満足のために行われるであろう運動会のため、

また、第五波、そして第六波のぶり返しが訪れます。

この国のワクチン接種は、その頃もまだ、遅々として進みません。

 

もちろん、政権担当者たちの綜合的な判断力の欠如こそが、

この悲惨にして不毛な事態を招いた第一の原因です。

しかし、僕自身も含めてなのですが、

この国においては、誰も綜合的な判断を下すことができなかったようです。

もっとも本質的な障壁となったのは、この国においては、

本当の意味での個人主義という考え方が受け入れられないという事情にあると思います。

 

在日ディアスポラである僕は、

韓国・朝鮮民族独自の、

儒教的な家父長制のマンガ的な継承のもたらした悲喜劇を体験しています。

そしてパートナーの実家の人びとの言動からうかがい知ることのできる、

過剰なまでに世間の目を気にする、日本的な生き方についても、

かかわらざるを得ませんでした。

 

そして大学という、

自由な精神がもたらす社会的な効用について、最も深く考えるべき組織ですらも、

日本独自のムラ発想的相互監視型世間第一主義から自由になれないことを知ってしまいました。

 

今の僕たちは、闘いのさなかにいるのでしょうか。

「人類がコロナとの闘い勝利する」、

この発想に縛られている限り、

自然の怒りは解けないと思います。

 

腰を据えた取り組みが必要になることでしょう。

自称芸術家であり、自称思想家として、

柔軟な思考や表現を追求します。

 

今感じていることを、少しまとめてみました。

何はともあれ、生き続けることこそが第一です。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。