僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ホンマの絶望とは

飲酒歴40年、断酒歴5年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、ミッドライフ・クライシス?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

人生の成熟期かその少し前に訪れる精神的な危機をミッドライフ・クライシスというんだそうです。

熟年人生危機ぐらいの意味になりますか。

80% の中高年が経験するそうで、僕にもあったのかなかったのか。

 

僕の場合、振り返ってみると、40歳少し前にとんでもない危機を経験していますが、

あとはヤバい状態に陥った時でも、

僕自身の妄想が、小さなぼやを大火事に錯覚させていただけのことだったような気がします。

生まれてからずーっとクライシスだったような、

でもずーっとお気楽ハッピー・ライフだったような・・・。

 

今、少し(というか、僕の妄想ワールドの中ではかなり深く)落ち込んでいるのですが、

ちょっとだけ残酷な視点を立ててみると、少し感じ方を変えることができそうです。

どんな視線を立ててみるのかというと、

なんぼひどい状況に置かれていても、

北朝鮮の国民よりはましだろうというものです。

 

物質的には極限に近い貧しさ、

そして冬場は多分、考えられないくらいの寒さ、

そして何よりも、誰にも心を許すことのできない、

超極限・相互監視社会。

一度でも思想的に不良分子であるという烙印が押されてしまうと、

人間であることを放棄させられる生活?の待っている教化施設暮らし。

ホンマにあの国の人びとには、絶望しかないようです。

 

そして何度か報告しましたが、

僕たち在日朝鮮・韓国人は、まかり間違っていれば、

帰国事業という看板の下、

極限の非人間生活に飛び込んでいた可能性もあるのです。

 

そんなことを考えてみると、

おもにはちょっとした誤解の積む重ねから生じ、

そしてそこに自分勝手な妄想で味付けをした僕のクライシスなんぞ、

危機でもなんでもないようなものです。

 

なんでもそうでしょうが、少しだけ視線をマクロにしてみることで、

かなり楽になることもあります。

断酒ライフの継続で、使用障害というクライシスと暮らせていることを考えれば、

職場のごたごたなんてどうっちゅうことないっすよね。

という訳でいつものように。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。