僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

検察庁にて

飲酒歴40年、断酒歴5年と5カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、いろいろ考えさせられました・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

話は昨日のことです。

津地方検察庁に出頭してまいりました。

ハイ、積年の数々の悪行、ついに白日の下に晒されることになり、

お縄を頂戴に行ってまいりました。

 

もちろん少し(ウン?)嘘で、

3月に交通事故を起こした父親の付き添いとして、

行ってきた次第です。

 

ただ僕が何のために呼び出されていたのかは、あまりはっきりしていません。

おやじが高齢ということでのアドヴォケート(法的代理人)ということでもなさそうですし、

参考人ということでもなさそうです。

 

おやじが起こした事故は、

実被害は極めて些少な物損事故なのですが、

呼気から0.28ミリグラムのアルコールが検出されたため、

酒気帯び運転による物損事故としての悪質性が加味され、

刑事罰の対象となり、検察庁への出頭と相成りました。

 

僕自身の法律関係の公的機関への出頭経験といいますと、

日本に帰化した際に法務局に出向いたことがあるくらいで、

裁判所に出向いたことは、傍聴も含めてありません。

空港での出入国手続きくらいかな、あとは。

 

検察庁、やっぱり警察署とはその厳粛さが異なります。

本人確認手続きこそありませんでしたが、

入室の前には金属探知機による手荷物検査がありました。

また、取調室は建物の上層階にあり、高度の密室性が保たれていました。

 

検察官による親父への事情聴取、

おやじが高齢ということもあり、非常に丁寧な口調で進められましたが、

やはり話の焦点が酒気帯び運転に及んでくると、

紳士的な口調は変わらないまでも、検察官の態度は極めて厳しい空気を漂わせてきました。

特におやじがおそらくは勘違いから、警察の事情聴取とは異なる証言をしてしまったため、

同席しながら社会見学を決め込んでいた僕も、思わず背筋が伸びる、緊張感が伝わってきました。

 

僕は基本的にコンプライアンス意識が低いので、普段は考えることもないのですが、

やはり日本は法治国家であり、

法治国家としての社会的な機能を維持するために、

警察官、検察官、そして裁判官といった法の番人ともいうべき役割を果たす皆さんは、

厳しい業務を遂行されているのだなと、思いを新たにしました。

 

おそらく親父は、罰金50万円、免許取り消しの処分を受けることになるでしょう。

今、酒気帯び運転の罰金は、50万円なんですね。

不埒な話ですが、飲酒者の頃の幸運にほっとさせられます。

 

ところで担当していただいた検察官の方なんですが、

顔立ちと声が、

僕の知っているとあるアーティストに瓜二つでした。

もちろん、お名前が全く異なるので、親戚同士ということはないと思いますが、

顔が似ていると声も似ている、

やはり、人の声というもの、頭がい骨という共鳴箱の中で発生するものなんですね。

おやじの取り調べに同席しながら、

当然といえば当然、でも不思議といえば不思議な発見に、妙に感心していました。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。