僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

これももしかしてザ・忖度? いや間違いなくザ・忖度😞

飲酒歴40年、断酒歴5年と6カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、やっぱり僕は非国民?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今年で最後になるであろう、教員免許状更新講習の僕の担当の日まで、1週間と少しになりました。

現役のこども園から高等学校の先生方を対象にした教員免許の更新制度、

今年を限りに廃止する方向で文科省が検討を進めていることは、

すでに新聞等でも報道されています。

ほぼ、更新制度の廃止は、ほぼ確定事項と考えてよいと思います。

 

が、・・・・がです。

 

今日、大学から、ちょっと気もちの悪い通達が届きました。

 

文部科学省から、

「免許更新制度の廃止に関する報道があったことは認めながら、

現在はあくまで検討中であることをお伝えする」

旨の通知が届いたとのことで、

その通知文の後に、以下のように記されていました。

 

先生方におかれましても、受講者に対してこの件につきましては不必要な発言や、意見交換を控えていただきますようくれぐれもお願いいたします。

令和3年7月20日 教員免許更新講習運営委員会 委員長 〇〇〇〇

 

要は、更新講習を受けに来てくれた現役の先生方に対して、

この話題を振ってはならぬというお達しです。

 

僕のように、大脳と声帯が直結している人間にとっては、

気になっていることを口にしてはならないというこのお達し、

相当な難行です。

 

文科省が廃止の方針を出したらしいけど、まだ検討中だそうですね、

てなことを一切、口にしてはならぬ、ということなんですよね、多分。

 

教育現場で働く先生方の資格保障や適格性確保という、

先生方にとっても、僕たち、大学教員にとっても、

そしてこの国の将来像にとっても重要な意味をもつ問題について、

上級官庁がまだはっきりと決めてないんだから、話題にしたらあきません、

建設的にでも意見交換をしてはなりません。

 

通知の最後の文章は、僕にはこのようにしか読めないんですが、

おかしいですか。

 

上級官庁の通達を深読みしましょう、

そして国の意向に対して、たとえ建設的な方向であったとしても、

一切、モノを申してはなりません。

 

これがあの有名な、この国でとても重要視されているらしい、

ザ・忖度という、精神衛生上、大変好ましくない処世術じゃないでしょうか。

 

僕の勤めている大学は、

美大です。

芸術とは、作品の制作や発表を通して、

経済性や政治性とは異なる価値観を発信する営為であると僕は考えています。

そしてそのために強靭かつ柔軟な精神力をもった若者を排出するのが、

芸術系大学の社会的な役割であると信じています。

 

しかし今回の通達の一部からも明らかなように、

この国の教育機関の殆どは、

上級官庁である文科省に対する、ザ・忖度の精神なしには、

存続が難しいようです。

 

この通達に委員長名で署名した人物は、

世界的にも有名なパフォーマンス集団のメインブレインの一人であり、

彼らのパフォーマンスは、

社会や人間存在の根本について常に根源的な問いを投げかけています。

 

しかしその彼も、大学内役職者としては、

ザ・忖度の首謀者としてふるまわざるを得ないようです。

 

この国がダメなのか、

この国のアーティストたちが、

中でも大学という機構に寄生せざるを得ないアーティストがダメなのか、

それとも、そもそもこの国の美大がダメなのか。

 

多分、全部、ダメなんでしょう。

そして、こんなちっぽけな形でしか、意見を表明できない僕もだめなんでしょうね。

 

とりあえず、大学の役職者になれなかったこと、ならなかったことに安どしています。

 

スミマセン、今日も楽しくない話題で。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。