僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

モンドリアン展

飲酒歴40年、断酒歴5年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、人生を振り返る?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

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何の写真か、分かりにくいと思います。

美術史に多少、詳しい人でも、ちょっと分かりにくいかな。

 

先週の火曜日に、

愛知県豊田市美術館まで足を延ばしてみてきた、

ピート・モンドリアンという画家の作品の一部です。

 

全体像は、こんな感じ。

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いわゆる抽象絵画というやつです。

 

このモンドリアンという画家と彼の作品が、

僕の人生の方向を決めることになりました。

 

1872年に生まれたモンドリアンは、

1921年以降、1944年に亡くなるまで、

このワンパターンともいえる単純にしか見えないような絵画を描き続けました。

少しやらしい話をしますと、

モンドリアンのこの手の抽象絵画

おそらくアートマーケットに登場することはないと思いますが、

仮に売買されることがあるとすれば、

少なくともウン百万円、場合によってはウン千万円、

下手をすると億を超える値段がつきかねません。

多くの人にとって、こんな色見本にしか見えないような、

特にどこがすごいのか見当もつかないような絵が、

なぜそんな値段になるのか、おそらく理解できないでしょうね。

 

なぜかデザインを勉強するために大学に進学した僕は、

3年生の後半からデザイナーとしての道ではなく、

デザイン史および美術史の研究者としての勉強を始めました。

そして僕が最初に研究のテーマとして選んだのが、

このオランダ生まれの画家、ピート・モンドリアンだったのです。

 

つまり、今回の豊田市美術館への見学出張は、

僕の仕事の原点を確認するための重要な意味をもっていました。

高々、50点ほどしか展示されていなかったのですが、

僕は僕の人生を振り返るべく、できる限り時間をかけて作品をじっくりと見ました。

 

引退を2年半後に控え、貴重な振り返りの機会がもてたことは、

ラッキーだったと思います。

 

僕にとってのモンドリアン研究の意味や、研究者としてのキャリアとアルコール使用障害の問題について、

これからじっくり考えていきます。

今日はとりあえず、簡単なイントロだけで失礼させてください。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。