僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

6年前の入院の意味

飲酒歴40年、断酒歴5年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、原点を振り返る・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

とある銀行の支店長が主人公の小説を読んでいた時に、

その銀行の月例の宴会の場面の描写がありました。

 

宴席で主人公は、部下たちとのコミュニケーションを図るために、

積極的に宴席のホストとしての役割を果たしていきます。

部下ひとりひとりに対して、

「飲んでるか」と声をかけていきます。

遠慮せずに酒を飲んでもらうことが部下に対する気遣いであり、

もてなしであるということですが、

おそらくこのことは、断酒者以外には、全く自然なことなんでしょう。

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断酒者となって6年近くたちましたが、

僕はこのくだりを読みながら、

飲まされることがもてなされていることになることに対して、

かなり違和感を感じてしまいました。

飲酒者の頃であれば、全く感じることのなかった感覚でした。

 

僕は生まれ変わることができたようです。

アルコールが死を招きかねない薬物であると考えることは、

飲酒者の頃には全くありませんでした。

でも今は、他の法律でも規制されている物質とアルコールの境界は極めてあいまいであり、

アルコールに秘められている潜在的な危険性について、常に考えています。

 

約6年前の入院、あの頃は、肝臓病の悪化による入院であり、

あくまで疾病の治療が目的であったと考えていました。

でも今は、僕が生まれ変わるための、経過処置のための入院であったと考えるようになりました。

何ともありがたいことに、2回目の人生を与えていただいたことになります。

もう一度、生まれることができた人生、

ちょっと出来すぎかもしれません。

大事に、でも楽しんで、生きていきます。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。