飲酒歴40年、断酒歴6年、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、俳優評論・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
告白その1。
僕は演劇が苦手です。
特に設定が現代であり、リアリティーの追求を表現の柱の一つにしているようなパフォーマンスは、
リアルな観劇はおろか、映像化されたモノでも、見ることができません。
目の前で泣かれたりしても困ってしまいます。
ミュージカルや歌舞伎、あるいは京劇のように、
音楽や歌、そして踊りが伴う等の、
非現実的な仕掛けに彩られていれば、楽しむことができます。
ですので、オペラやバレー、さらには人形浄瑠璃なんかは最高ですね。
告白その2。
ほぼ同じような理屈で、映画にしてもテレビドラマにしても、
シリアスかつリアルな現代ものは、こちらも苦手です。
最近は少なくなりましたが、せめて時代劇かな。
こんなわけで僕は、演劇系の芸術表現は苦手です。
テレビドラマもそんなに真剣には見ません。
現在、放映中の NHK の朝ドラですが、
ちょうどジャズが取り上げられていることもあり、時々見ています。
ちなみにドラマの中で頻繁に演奏される、On the Sunny Side of the Street 、
最近のジャズのジャムセッションでは、ほぼ、定番化しています。
で、オダギリジョーなんですが、
ジャズ・トランぺッターを演じています。
僕は自分でいくつかの楽器を演奏するので、
俳優の楽器演奏の演技はどうしても気になってしまいます。
ほとんどの俳優の演技は、僕にとってはとてつもなく嘘くさく見えてしまいます。
僕はトランペットは演奏しないのですが、
多くのトランぺッターと共演してきたこともあり、
演奏法のリアリティーについては知っています。
オダギリジョーの演奏の演技ですが、
なかなかのものですよ。
おそらく、相当、研究したんじゃないかな。
あまりドラマを見ない僕にとってオダギリジョーのイメージは、
それから一度も見ませんでしたが、最近放送された、犬の役(でしたっけ?)、
そして今回のトランぺッター、大月錠一郎、
くらいなんですが、
全部、イメージが違うので、少し驚いています。
俳優が役を演じ分けるってのはこういうことで、
特にオダギリジョーだけがすごいわけでもないでしょうけど、
とにかく、トランペットの演奏の演技には、感心させられました。
たまには映画や演劇、そしてドラマも真剣に見た方がいいかもしれませんね。
今日も明日も LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、ご機嫌さんで絶賛継続中です。