飲酒歴40年、断酒歴6年、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、気まぐれ日本史・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
正直に言います、僕は、歴史全般に明るくありません。
一応、専門家ということになっていますので、
美術史、建築史、そしてデザイン史については詳しいのですが、
日本史も西洋史も全くダメです。
元号で年号を示されても、全くピンときませんし、
ハプスブルグ家がどうのこうの、カロリング朝がどうのこうのといわれても、
宇宙の話を聞いているような感じ。
中国史あたりになると、王朝名とおおよその時代区分さえ一致しません。
そんな僕が、突然、新選組に興味をもちました。
これまでの僕にとって新選組のイメージは、
ところがとあるBSの番組内での在野の歴史家、加来幸三氏のコメントを聞いて、
急に新選組に対する新たな興味がわきました。
加来幸三氏いわく、日本の歴史家はいまだ、新選組について十分な研究を行っていないというのです。
加来氏によれば、現在の新選組に対する一般のイメージは、
司馬遼太郎の小説によって左右されており、
新選組のもっていた歴史的反動勢力としての位置づけは、全く理解されていないらしい。
加来幸三氏の仕事がアカデミックな領域でどのような評価を受けているのかは知りませんが、
以前にダイヤモンドユカイがパーソナリティーを務めていたラジオ番組での、
加来氏の痛快かつ楽しい解説を聞いていたこともあり、
氏の指摘は、日本史素人の僕の好奇心を刺激しました。
もちろん、今から新選組研究家になろうとは思いませんが、
しかし戦後の日本人のメンタリティーの形成に、
司馬版新選組解釈の果たした役割は少なくないと思います。
その意味では、コリアン・ディアスポラの立場から現代の日本社会を考えていくために、
新選組について少し調べてみるのも、悪くはないと思っています。
とりあえずは、専門家による一般向けの解説書、
新書レベルで新選組について、勉強しましょう。
目的があると読書は一気にエキサイティングな営為になりますよね。
多分、ネットじゃ、この興奮はまた違うだろうな。
昭和のオジィは、断酒ライフ継続の功徳で、今日も元気です。