僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

筋トレが教えてくれたこと

飲酒歴40年、断酒歴6年、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日も高齢者の学び・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

以前にも自慢げに報告してますが、

僕は、上体起こし800回、上体反らし400回の筋トレを、

毎朝、行っています。

回数だけを聞くと、えらくハードなトレーニングのように思われるかもしれませんが、

時間にして約、20分、何とかなります。

 

もちろん、最初からこんなに回数が稼げたわけではありません。

適度に快適な負荷の増加を少しづつ図っていった結果、

このような回数になりました。

おかげさんで、もうすぐ(だと思います)腹筋6パックの完成です。

 

上体起こし、いわゆる腹筋運動は、

まっすぐな上体起こし、120回、

起き上がり方向を左右に散らしての上体起こし、20×4の80回、

そしてさらにまっすぐ上体起こしを60回、

これを1セットと勘定して、3セット行っています。

ただし、2回目は最後の状態お越しを70回、3回目は80回行うことで、

合計、810回にしています。

 

僕は基本的に数を数えるのが苦手です。

ですので、このように運動を細かいパック詰めにしています。

 

筋トレ回数パック詰めには、もう一つ、面白い利点があります。

僕の上体起こし運動は、1セット目、260回、2セット目、270回、

そして3セット目が280回に分かれているのですが、

これをそれぞれ、1から260まで数えていると、

運動開始直後の残り回数がえらくプレッシャーになります。

 

しかし、細かく区分けしたパックで数えていくと、

最長でも120回、最短のパックに至っては、20回ですので、

僕のようなカウンター機能不全症男でも、余裕で対応できるんです。

f:id:skyoflisbon:20220128210103j:plain

260回の最初の26回は、考えようによっては、たった10分の1の消化に過ぎないのですが、

同じことを残り9回、繰り返せば一区切りがつくと考えることもできます。

そしてそんなことを考えながら体を起こしているうちに、

10分の1が2になり、10分の5、すなわち半分が消化できたことになり、

やがては残り10分の9、たったの26回というところまで行けます。

「チリも積もれば山となる」を、

なかなか山になんねーじゃねぇかとぶー垂れながら実践するよりも、

チリもホンマに山になる、その仕上がりは確実に近づいていると感じながら実践してみると、

案外、サクサクっとできちゃうものなんですね。

 

この、ちょっと自己欺瞞を孕んだポジティブ・カウンティング・メソッド、

今、僕の生活の最大の重荷となっている、学生レポートの採点作業にも応用することができるようです。

こちらも何回か愚痴ってますように、学生諸君の血と汗の涙の結晶の点検作業、

若者たちの日本語能力があまりにも卓越していますので、

ものすごく疲れます。

ホンマに、前頭葉がしびれてきて、知性をすべて放棄したくなります。

読まなあかんレポートが山積み状態が、さらにこのシビレ状態に拍車をかけてくれます。

 

そこで先程の筋トレ・自己欺瞞・カウンティングの出番です。

全体の10分の1しか片付いていない段階でも、

確実に山の10分の1を崩すことができたという具合に、

仕事の進み具合自己評価の感想ワードを置き換えてしまうのです。

そして10分の1が詰みあがっていけば、確実に2分の1になり、

そして10分の10を達成できるという事実に意識を向けていくのです。

 

これはなかなか、有効な方法でした。

採点作業をサクサク進めることができるなぞという、大嘘をつくつもりはありません。

しかし1日当たりの自己ノルマ設定を、比較的、心地よく、高めることができます。

 

今学期は全部で400部のレポートを採点する必要がありましたが、

この自分だましテクニックを駆使することで、

明日の午前中には完了できそうです。

脳みそが脳みそをだます、高度な知の技法なのか、

それとも単なるこどもだましなのか、どっちでもありそうですが、

またこの勘違いジジィの勘違いヴァージョン・アップ、実を結びそうです。

 

さらなるヴァージョンアップのためにも、ご機嫌断酒ライフ、さらなる継続を誓います。