僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日も内向きに

飲酒歴40年、断酒歴6年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、地道にヒッキー君・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

以前の僕は、一日中、家に閉じ籠もっているなんて全く考えられない、

落ち着きのない生活を送っていましたが、

この頃、全く外出をしない、パーフェクト・ヒッキー君な過ごし方をする日が増えています。

 

パーフェクト・ヒッキー・デイが増えた理由としては、

まず何といっても、新型コロナウィルス問題による社会環境の変化がありますが、

その次に僕自身の、ミュージシャン修行に対する自覚の高まりがあります。

断酒ライフへの入門によって新たにお認めいただけた残りの人生を、

音楽活動にかけようと思っています。

 

そして僕にとっての音楽活動の中心にはピアノと歌がありますが、

どちらも日々の鍛錬の継続が必要な技能を必要条件としています。

つまり僕は、時間があれば、ピアノ修行とヴォーカル修行に費やすべきなのです。

 

もちろん、音楽の練習は、楽しいだけではありません。

特に、なかなか技能の向上が自覚できない期間は、

虚しい苦行のように思われるときもあります。

 

しかし、そこを乗り越えなければ何も得られないと思い、

そしてぼーっと老後を過ごすことによる人間性の崩壊を想像すると、

やはり、修行の機会がいただけていることをありがたく思います。

 

さらにいえば、1か月半に及んだ6年前の初めての入院生活を振り返れば、

目の前に課題があるということは、本当にありがたいことです。

 

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写真は、比叡山延暦寺の二大修行の一つ、

十二年籠山侍真の行のご様子の一部です。

延暦寺の修行といえば、千日回峰行が有名ですが、

こちらの侍真の行は、伝教大師最澄の真影にひたすらお仕えするという行であり、

回峰行を満行された大阿闍梨様も、あちらの方がシンドイとおっしゃる苦行だそうです。

 

入院中の僕は、

時々、入院していることにストレスを感じた時に、

病室から比叡山を眺め、侍真の行にについている修行僧がいることに思いを馳せ、

自分のワガママな思いに渇を入れていました。

 

音楽修行三昧が許されている、そしてそのおかげで断酒ライフも順調に継続できている、

ホンマにありがたいことだと思います。

 

今日も明日も、星飛雄馬のごとき情熱の炎を、静かに瞳の中に燃やし続けましょう。