僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

SNS の難しいところ

飲酒歴40年、断酒歴6年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、少しだけ自己矛盾?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

 

便利なものには、多くの場合、その便利さゆえの危険性が伴います。

ほとんどの機械は、

その利便性をもたらす源が人間の身体的な力では制御できない高エネルギーであるがゆえに、

過動作や動作方向のちょっとした狂いがとんでもない悲劇をもたらすことがあります。

 

今では完全に生活のインフラとなってしまったネットワーク技術も、

これまでの人類が想像だにしなかった利便性や可能性をもたらしてくれたと同時に、

使いようによっては、これまた想像だにしなかった不幸をもたらすパワーももっていました。

 

そのようなネットワーク技術の応用としての SNS を活用する際も、

中合わせの功罪両面に注意する必要があるでしょう。

SNS の一つの形態であるブログで議論するというプチ矛盾)

 

昨年の9月にデュオでライブ演奏をする予定があったギタリスト氏がいます。

そのライブは、新型コロナウィルス問題に伴う営業自粛により、

中止の憂き目にあいました。

また予定を立てて演奏を企画すればいいだけの話なのですが、

僕は再び、彼に共演を申し込むことを、ためらっています。

 

そのギタリスト、N 氏は、かなりこまめにフェイスブックに投稿します。

彼の投稿の中心は音楽ネタであり、

YouTube 動画のリンクを貼り付けながら、参考とすべき演奏についてコメントしてくれます。

しかし N 氏は、その他の話題についても、頻繁に投稿します。

そして僕は、彼のとある投稿が引っかかってしまい、彼と連絡を取らなくなりました。

 

N 氏は、学生時代に縁があったという、高市早苗を支援するコメントを投稿しました。

この投稿を目にして以来、僕は、N 氏を熱心なギタリストとしてみることができなくなりました。

 

高市早苗といえば、ウンコ・シンゾー・アベのお気にの一人であり、

ここ2,3年の動きを見ていると、ウンコ男の手先としての動きが目立ちます。

その高市早苗への支持を SNS 上で表明した N 氏。

僕は N 氏と政治や政治家について話をしたことはありません。

従って、この一件だけで、

N 氏と僕の思想信条が全く相いれないものであると早急に判断することはできないはずです。

 

しかし、若干の閲覧制限の仕掛けがある SNS としてのフェイスブックも、

根本的には、ウェブに接続できるすべての人に開かれています。

そのような場に、特定の政治家への支持を表明してしまった N 氏。

しかも N 氏が支持を表明した政治家は、

戦後日本政治史の最大の汚点の数々を残し、

未だに反省することのない、あの忌まわしき極悪人の取り巻きの一人なのです。

 

僕の感じ方が過敏であるというご指摘もあり得るでしょう。

そしてあくまでミュージシャンとしての関りと、政治信条は別であるというご意見もあると思います。

 

でも僕は、N 氏と演奏することにも興味を感じながら、

しかし、間に一人の政治家を挟みながらも、

結果として間接的に極悪人への支持を表明してしまった N 氏に対して、

人間として納得できない感覚があるのも事実です。

 

僕のこのブログには、閲覧制限は施していません。

ただし、積極的な売り込みもしていません。

断酒ブログ村へのリンクをもっているだけです。

でも今、僕はここで、一つの態度を公式に表明してしまいました。

このことは僕の今後の行動に対して、

何らかの磁場を及ぼすことになると思います。

言いっぱなし、書きっぱなしも一つの態度かもしれませんが、

しかし僕は、常に性能の落ちた大脳のどこかで、このことを意識し続けることと思います。

 

便利なもの、すばらしい使い方ができるものには、

常に裏の効能がついて回るようです。

大きなお世話かもしれませんが、使いようには気をつけましょう、お互いに。