僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

みんなが相互忖度し過ぎる社会・・・だめだ、こりゃ

飲酒歴40年、断酒歴6年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、昭和のジジィは吠える!ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今年の初めですが、

楽天モバイル社が、

僕たちの暮らしている集落内に中継局を建設する予定でしたが、

計画を撤回することになったことについて報告しました。

大企業に勝つ? - 僕のワンノートサンバ

 

その際、建設予定地の所有者であった自治会の会長から僕たち住民に意見を募る広報物が配布され、

僕も反対の意思を表明する文章を提出しました。

僕たち、何人かの反対派の意見が理由で、楽天モバイル社が計画をあきらめたわけではなさそうですが、

しかし僕としては、一人の住民として言うべきをことを言えたことについては満足しています。

 

今日、ちょっと考えてみたいのは、そのやり取りの際の、ちょっとした呼称についてです。

 

建設予定地の所有者であった自治会会長が基本的な文書を作成されているのですが、

会長さんは楽天モバイル社について記述する際に、

楽天モバイル様」という呼称を用いました。

僕の感覚では、ちょっと受け入れがたい表記です。

○○様の様という呼称は、個人に対して用いられる敬称であるというのが、僕の理解です。

法人に対して同様の敬称を用いることが適切かどうか、僕にはわかりません。

 

郵便物のあて名の場合、個人名には「様」をつけるのが最も一般的で、

会社等の法人組織に対しては、「御中」という呼称が用いられると思います。

 

今では法人等の組織に対しても、様を用いるようになっているのかもしれませんが、

どうにも腰の座りが悪い使い方です。

 

どうもこのあたりの敬称の用い方にも、

最近の日本社会に見られる、過剰に相手を尊重する(ふりをする)傾向が現れており、

建設的に本音をぶつけ合って前向きに問題の解決を図ることから、

目を背けている風潮が現れているように思われるのですが、

僕の理解がおかしいのでしょうか。

 

3日前にも、最近の日本語の構造の弱体化を憂う報告を投稿しました。

主体性を失う言葉、日本語 - 僕のワンノートサンバ

 

現代の日本語用法に蔓延している表面的な丁寧さは、

しかし実態の脆弱さの裏返しでしかないでしょうね。

きっとこの国の経済を始めとする元気度は、もっともっと落ちていくでしょう。

一人ひとりが内面をしっかりとキープしていくしかなさそうです。

 

親愛なる断酒サバイバーの皆さん、

人生の地獄を垣間見たが故のたくましさを大いに活かしていきましょう。