僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

コノクニ、オワタ、ワロタ

飲酒歴40年、断酒歴6年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、なんぼ何でもこれは・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

この国の人口減少が止まりません。

年齢別人口分布の逆ピラミッド化の進行も、どんどん加速しています。

テスラの CEO のマスクさんは、

このままだと日本は消滅するという、

過激にしてショッキング、でもロジックとしてはその通りというほかはない、

警鐘を鳴らされました。

 

由々しき事態なんでしょうね、多分。

 

そこで、という訳でもないでしょうが、

内閣府男女共同参画局という役所が主催する研究会において、

耳を疑うような提言がなされたそうです。

曰く、

恋愛格差を解消するために、教育に「壁ドン・告白・プロポーズ」の練習を取り入れる、

だそうです。

 

は~?

学校で DV やストーカー、そしてセクハラまがいのことを教えるってか?

齢63にしていまだに恋愛ターミネーター的な気質をもつ僕でも、

この提言は、理解できません。

 

たしかに20台から30台にかけての成婚率は下がっているんでしょう。

少子高齢化の原因がここに全て集約されるとは思いませんが、

たしかに国全体での晩婚化の進行が、国力の変化を招来していることは確かだと思います。

でもだからといって、学校で正規の授業として告り方を教えるっていうのは、

ずばり、お門違いですよね。

 

韓国の事例を出すまでもなく、

若者たちの晩婚化、あるいは未婚率の上昇が顕著になってきていることの根本的な原因は、

社会全体で彼らの就労機会を奪っているからでしょう。

内閣府が照明を当て、その解決に注力しなければならないのは、

若者たちの働く機会を保障し、そしてそのことによって彼らの生活を保障することのはずです。

行政が税金を投入して解決すべき問題は、こちらでしょう。

 

「人生100年時代の結婚と家族に関する研究会」というのが、

このトンデモ提言を行った会だそうですが、

一体、どんな神経をもった人びとが招集されたんでしょうね。

 

公的な会議や研究会で、トンデモ見解が議論されることは構わないと思います。

トンデモ見解の中にとてつもなく有効な種が隠れていることもありますからね。

でも、トンデモ見解をそのまま、提言してくるとは、驚きです。

この会には、いわゆる学識経験者もいたでしょうし、

それから調整力に優れた官僚もメンバーとして含まれていたと思うのですが、

すでにこの会自体が、税金の無駄使いと非難される可能性大でしょう。

 

断酒サバイバーとして、もう何十年かは生き延びてやろうと思っている身としては、

不安が募ります。

名前通り、ポルトガルに移住しようかな、ホンマに。

少しはポルトガル語も勉強しようっと。