僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ターミネーター

飲酒歴40年、断酒歴6年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、シュワちゃんじゃないっす・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は、僕がホストの一人を務めるジャムセッションでした。

僕は今日はピアノではなく、ドラムスに専念しました。

もともと、勤め先の入試の仕事が予定されていたため、

急遽、代理のピアニストをお願いしました。

そして火曜日に入試の担当から外れる連絡があったため、

ホストを務めることになったんですが、

せっかくお願いしたピアニストの方にも、来ていただいたという次第です。

 

しかし本音を言いますと、

ずーっと一緒にホストを務めてきたベーシスト氏に対して、

僕は音楽的な不信感を募らせていました。

彼はビート感覚が緩いうえに、演奏中に人の音を聴く余裕を持っていません。

いつも演奏しながら、僕はイライラしていました。

ドラムスでの共演であれば、まだ彼のリズム感の悪さをプレイで引っ張ることができるのですが、

ピアノではそれはほぼ不可能ですし、

しかも彼はこちらの音を聴きません。

 

そこで今日はドラムスに専念させてもらったということです。

 

そしてセッションを終えてから、今後は一緒にプレイしたくない旨を伝えました。

店のマスターも、あえて新しいベーシストを探してセッションを継続するお気持ちはなかったようで、

当のベーシスト氏にも納得していただいたうえで、

この店でのジャムセッションを、ある意味で、前向きに終了してもらいました。

 

正直、少しだけ寂しい気もちはあります。

しかし僕の精神的な耐久力が限界に近付いていることも確かでした。

生き延びるために音楽をやっているのに、

音楽ゆえに精神を病んでしまうわけにはいきません。

 

くだんのベーシスト氏は、ある意味で人格者です。

そんな彼に、歳もだいぶ若い僕は、

音楽的なこととはいえ、ずけずけと失礼なことを言いました。

でも、ほとんど、後悔はしていません。

僕は僕自身のサヴァイヴァルのために、ぎりぎりのわがままを主張しました。